今月は三週連続で「日本百名山」に登った。「百名山」を意識した訳ではないが、自分でも珍しい記録である。第一週は飯豊山、これは大学山岳部の後輩と登ったハードな山。続いて秩父の両神山、これはソコソコの山。そしえ今週の大菩薩嶺、、これはこの三山のなかでは易しい山だ。
5月17日(日曜日)総勢10名の某銀行の会長をリーダーとする某ロータリークラブの連中は午前9時35分過ぎ、大菩薩山塊の麓「福ちゃん荘」を出発(そこまではタクシーで行った)、唐松尾根を雷岩に向かう。私は春夏秋冬大菩薩を歩いているこの山塊が好きだ。好きな理由の一つは明るさだろう。峠から雷岩に続く稜線からは天気が良いと富士山が良く見える。しかし今日はあいにくの雨模様だ。何回も大菩薩に来ているが、今日のように天気が悪いことはなかった。何故かというと一人で大菩薩を登る場合、天気が悪いと中止していたのだろう。
雷岩到着は10時40分頃。眺望のない頂上(大菩薩嶺)は割愛して大菩薩峠に向かうことにする。写真は雷岩の少し東側の岩場だ。
風が強く仲間の皆さん、バランスキープに苦労している。
峠に向かう道から霧の中に浮かぶ枯木が見える。11時30分頃峠到着。山小屋で一服して全員で「うどん」を頂く。一杯650円也。冷えた体にはおいしい。
12時過ぎに出発して「福ちゃん荘」を目指す。ここからは緊急用自動車も通う緩い道だ。鳥の鳴き声や植生の変化を楽しみながらゆっくり降る。途中鹿が大きな木の幹を削った跡に出会った。
更に降ると可憐な白い花をつけた潅木に出会った。帰宅後図鑑で調べると「オオカメノキ」の花の様だった(間違っている場合はご指導ください)。
午後0時45分、予定通りタクシーで福ちゃん荘を出発して、日帰り温泉「大菩薩の湯」に向かう。温泉までは約30分。温泉は「源泉かけ流し」ではないがヌメリのある良い湯だった。温泉の後は蕎麦屋「七福」に行き馬刺しなどで生酒や甲州ワインを頂く。1時間半程の間に馬刺しの他コシアブラのてんぷらなどでワインや日本酒を存分に楽しんだ。
「七福」については馬刺し・コシアブラはOK、しかし最後に食べた蕎麦は「こしが乏しく今一」だったと感想を申し上げよう。かようにして某ロータリークラブのメンバー(私はメンバーではないが)による「初めての本格的登山」である大菩薩嶺登山は悪天候の中で無事終了した。