金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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運動で本当に健康を維持できるの?

2009年06月10日 | 健康・病気

若い時に学んだことは年をとっても覚えているものだ。例えば最近辞書で調べた言葉や例文はすぐ忘れるが、中学校の頃学んだ英語の例文の中には今でも覚えているものがある。例えばModerate exersice makes men health「適度な運動は人を健康にする」という文章は今でも覚えている。

ところが昨日読んだニューヨーク・タイムズにDoes exercise really keep us healthy?というエッセーがあった。「運動で本当に健康を維持できるの?」というテーマについて筆者は次のようにまとめている。

  • 適度な運動は気分を高揚することができる。しかし健康効果は吹聴され過ぎている。
  • 適度な運動は糖尿病になるリスクを抱えている人のリスクを減らすことができる。運動は心臓病、乳がん、結腸がんのリスクを減らすかもしれない。調査結果は割れているが、運動は骨粗鬆症の患者にメリットがあるかもしれない。
  • 運動だけで持続的に体重を減らすことや血圧を下げたりコレステロールを下げることはできない。

運動と心臓病にかかるリスクの関係について筆者は次のように説明する。「活動的な人はタバコを吸わない人が多い。活動的な人はスリムで座業が多い人と食習慣が違う。活動的な人は高い教育を受けている傾向が強い。高い教育は健康と長寿を予告する最も強い指標の一つだ。この結果運動が心臓病のリスクを削減しているのか、心臓病になるリスクが低い人が運動をする傾向が高いのか自信を持って判断することができない」

運動で筋肉量を増やすことで基礎代謝を高め、太りにくい体質を作るとことも大袈裟に吹聴されているということだ。テキサスA&M大学のウイルモアという運動生理学者は12週間連続してウエイト・リフティングの練習を行って男性が得られる筋肉量は平均2kgでこの筋肉は1日24カロリーを消費するに過ぎないという。

従って筆者は体重を削減したいのなら、運動だけでなく食事でカロリー制限もしなさいという。

だが私は自分の体験をベースに今でもModerate exersice makes men healthを信じている。何故なら会社の帰りにジムに寄って、汗を流す日はアルコールを飲む量が少なく(つまり帰宅して缶ビール一杯位は飲むのだが)、カロリー制限にもつながっているからだ。運動だけで健康を維持することはできないかもしれないが、運動の習慣が生活にリズムと目標を与える効果は大きいと私は考えている。科学的に立証することは難しいかもしれないが。

コメント (1)
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