金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

自作のナスを食べる

2009年06月22日 | 男の料理

今日(6月22日)の夕食に自分で栽培したナスの味噌田楽を食べた。今年のゴールデンウイークに植えたナスの苗からは2週間程前に2つの実を収穫したのでこれが3個目だ。今回は味噌田楽にして食べた。

Nasubi

味噌田楽の作り方は簡単だ。フライパンにオリーブオイルを引いてナスを柔らかくなるまで焼くというだけ。田楽用の味噌は市販のものを使っている。

ナスは便利な野菜だ。和洋中何にでも合う。トマトのような色鮮やかさはないが、焼いて良し、揚げて良し、漬けて良しという器用さはトマトが及ぶところではない。派手さはないが確実に脇役を務めることができる手堅い野菜である。我が家の三本の苗にはまた新しい実が膨らみはじめている。「茄子一つ位では料理にならないわよ」とワイフは言うが、一本の茄子を二人で分けて食べるのも悪いものではない。

蒸す夜は 焼き茄子冷酒 早寝かな   北の旅人

今日の帰りの電車は湿度が高く疲れた。こんな日はさっぱりしたお酒を飲んでサッと湯を浴びて早目に寝るに限る。ところで我が家では梅雨の時期に茄子を収穫したが、本来は秋が収穫時期のようだ。

芭蕉に 秋涼し手毎にむけや瓜茄子 という句がある。

ナスはアクがあるのでそのまま食べることはできず水で晒す必要がある。芭蕉の時代は各人がナスをむき、水に晒して食べていたのだろうか?茄子には体を冷やす効果があるというから、残暑の折茄子を水に浮かべてアクを抜きながら塩をふって食べると美味だったかもしれない。一本の茄子は想像を膨らませてくれる。

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後でぞっとした赤岳滑落事故

2009年06月22日 | 

今日のお昼、週末の八ヶ岳登山の写真を仲間に見せていたところ、「ところで昨日赤岳で滑落事故があったのをご存知ですか?」といわれたので、ネットで新聞記事を見たところ、何と我々が下った地蔵尾根で半日後に滑落事故で男性が一人亡くなっていた!http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090622/dst0906220118001-n1.htm

記事を読んで他人事ではないという思いを強くした。

地蔵尾根は八ヶ岳連峰の主峰・赤岳に西側(茅野側)から登る一般道で、文三郎尾根と並ぶポピュラーなルートだ。だが上部は鎖場や鉄のはしごが連続する急な道でしばしば滑落事故が起きている。事故があった日曜日(6月21日)は前夜から激しい雨が降り続き、岩や鎖、はしごは濡れて滑りやすくなっていた。岩はフリクションが効くので、濡れても簡単には滑らないが、金属製のはしごや階段は濡れると非常に滑りやすいので神経を使う。新聞記事によると今回の滑落事故ははしご場で起きたということだ。ご冥福をお祈りする。

鎖場やはしご場における滑落防止について私なりに注意していることを書いてみたい。ご参考になると幸甚である。

  • まず鎖・ロープ・はしごなどの人造物は、全体重をかける前に強度が十分かどうかチェックしたい。特に夏山開き前でルート整備がされていないときは要注意だ。
  • 次に手袋をつけることだ。普通の軍手を使う人がいるが、濡れると滑りやすくなるので、手のひらにゴムなどの滑り止めがついているものが良い。今回私は皮製の沢登用のクライミング・グローブを使ったが濡れても滑らず安心感があった。
  • 地面を這う鎖や金網には特に注意する。踏むと滑りやすいからだ。また積雪期にはアイゼンの爪を鎖に引っ掛ける事故が起きているので要注意だ。
  • 危険な場所の通過時には「三点支持」を励行する。これは両手両足の内3つは固定して、1つだけを動かす。こうすると万一動かした1つの手(または足)がスリップしてもバランスを保つことができる。
  • なおこれでも不安を感じる場合は、ロープを使って確保する必要がある。一般的にはそれ程の不安を感じる場合は止めるべきだ。だが天候悪化やメンバーの体調不良ということも考えられるので、大人数のパーティの場合は念のため補助ザイルを持って行くことが望ましい(勿論ザイルワークができることが前提だが)

なおより一般的な注意事項として「天気の悪い時にはできるだけ難所を通らない」「疲労が蓄積する夕刻などにはできるだけ難所は通らない」という登山計画を作ることが大事である。

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