今日(6月22日)の夕食に自分で栽培したナスの味噌田楽を食べた。今年のゴールデンウイークに植えたナスの苗からは2週間程前に2つの実を収穫したのでこれが3個目だ。今回は味噌田楽にして食べた。
味噌田楽の作り方は簡単だ。フライパンにオリーブオイルを引いてナスを柔らかくなるまで焼くというだけ。田楽用の味噌は市販のものを使っている。
ナスは便利な野菜だ。和洋中何にでも合う。トマトのような色鮮やかさはないが、焼いて良し、揚げて良し、漬けて良しという器用さはトマトが及ぶところではない。派手さはないが確実に脇役を務めることができる手堅い野菜である。我が家の三本の苗にはまた新しい実が膨らみはじめている。「茄子一つ位では料理にならないわよ」とワイフは言うが、一本の茄子を二人で分けて食べるのも悪いものではない。
蒸す夜は 焼き茄子冷酒 早寝かな 北の旅人
今日の帰りの電車は湿度が高く疲れた。こんな日はさっぱりしたお酒を飲んでサッと湯を浴びて早目に寝るに限る。ところで我が家では梅雨の時期に茄子を収穫したが、本来は秋が収穫時期のようだ。
芭蕉に 秋涼し手毎にむけや瓜茄子 という句がある。
ナスはアクがあるのでそのまま食べることはできず水で晒す必要がある。芭蕉の時代は各人がナスをむき、水に晒して食べていたのだろうか?茄子には体を冷やす効果があるというから、残暑の折茄子を水に浮かべてアクを抜きながら塩をふって食べると美味だったかもしれない。一本の茄子は想像を膨らませてくれる。