金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

コポック指数、買いシグナルに転じる

2009年06月08日 | 株式

FTによると「コボック指数」Cppock indicatorが「買いシグナル」を出した。このニュースはブルンバーグにも出ていたが、FTのポイントを紹介しよう。コボック指数はテクニカル分析の一つで1962年にコボック氏が発明した。これは当月の月中平均株価を10ヶ月前のげっ中平均株価と比べ騰落率を計算する。これを10か月分作る。次に直近の騰落率に10をかけ、その1ヶ月前には9をかけ、10ヶ月前には1をかけるという方法で加重平均を出す。この合計がプラスになると「買いシグナル」を示すという。余り有名ではないが的中率の高いシグナルであるらしい(私はテクニカル分析は得意でないので詳しくは分からないが)

もっとも警告を発する人もいる。FTによると弱気で有名なソシエテ・ジェネラルのエドワード氏は「モメンタム投資(株価が上昇気配にある時、相場の勢いを信じて投資する手法)は利益を上げうるし、10回の内8回はこれらの指標は上手く機能する。しかし何時でも利益を上げることができる訳ではなく、失望することもありうる。もし私のようにファンダメンタルに対する見通しがないならば、コポック指数を追いかけるだろうが、今回は後で失望するだろう。」と述べる。

またコポック指数を信じる人もまだ上昇の兆候が弱いので若干の警戒を示す。実際2001年に同じ過ちがあったからだ。

コボック指数以外のプラス材料は取引量が増加していることだ。FTによると2ヶ月前に「今回の株式ラリーは短期の鞘取りを狙った投機家が牽引しているので持続するかどうか疑問だ」と述べていたNYSEユーロネクストのニーダラウアー会長は今週「取引高は非常に良い」と延べた。

またバークレーズ・キャピタルによると現在14%をキャッシュポジションにしている~これは歴史的に見て高い水準だが~投資家の8割は今年中に資産の再配分を計画しているということだ。

これらのことは株価の上昇要因である。もっとも前述のエドワード氏が述べるように雇用問題や住宅価格の下落などファンダメンタルの弱さは持続するので、株価がどこまで上昇するかは分からない。ただ3月以降の上昇相場を取り損ねた投資家の焦りがもう少し株価を押し上げるのではないかと私は見ている。

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梅雨前の池上本門寺

2009年06月08日 | まち歩き

6月7日日曜日快晴。絶好のお出かけ日和だ。前日決めたとおりワイフと下の娘と池上本門寺に出かけた。池上は私の住む田無からは遠いと思っていたので行くのは初めてだ。4,5年前に「東京さわやか散歩42コース」(山と渓谷社)という本を買って時々ワイフと散歩をしていたが、近いところは大方歩いたので少し足を伸ばした次第だ。

正午に東急池上線・池上駅に到着。駅前のヴェール・エ・ブランhttp://r-vb.com/map.htmlというビストロでランチを食べた。お肉のランチが1000円、お魚のランチが1,500円とお手頃。お魚(たい)を頂いたが焼き具合がカリッとして中々美味しかった。

ビストロを出て5分程歩くと96段の石段が見える。ガイドブックによると加藤清正が寄進したとのこと。

Ajisai

石段の両脇に紫陽花が咲いている。石段の上には大きな仁王門がそびえる。

Nioumon

その奥には本堂がある。大きくて立派だ。

Hondou

本門寺は日蓮宗の総本山なので立派で当然だ。本堂の中の黄金色の立派な荘厳などを見ると、帰依する人が多いことが容易に想像される。

仁王門の右手には五重塔がある。17世紀初頭の建築で重要文化財だ。

Tou

五重塔から坂道を下って本門寺の裏側に出た。ガイドブックによると馬込の文士村からJR大森駅に向かう散歩コースがお奨め、しかし日差しが強く暑いので女性陣が敬遠する。参道のお店で買い物をしながらぶらぶらと池上駅に戻った。こうして短い散歩は終わり。文士村はもう少し涼しい時に歩いてみよう。

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