金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Ramp up (イディオム・シリーズ)

2009年06月29日 | 英語

Rampは名詞では「高さの違う道路を結ぶ斜面」という意味で、高速道路の「ランプ」を思い出すと良いだろう。動詞では「怒って飛び掛る」「ライオンなどが後ろ足で立つ」という意味がある。Ramp upというイディオムでは、「増加させる」「強化する」などの意味がある。

ファイナンシャル・タイムズにMs Romer said stimulus spending was "going to ramp up strongly through the summer and the fall."という文章があった。

「ローマー女史(米国政府の経済諮問委員会の委員長・クリスティナ・ローマー氏)は、景気刺激のための財政支出は今年の夏から秋まで、企業の操業レベルを強く引き上げるだろう」という意味だ。

Ramp up の後に「目的語」がないが、なぜ操業レベルを引き上げると意味になるのか?というと、英英辞典を調べたところTo increase a company's operation in anticipation of increased demandという特別な意味があるからだ。直訳すると「需要の増加を予想して会社のオペレーションを増強 する」という意味だ。オペレーションを増加するとは、操業レベルを上げるということだ。

ローマー女史はファイナンシャル・タイムズに「景気が安定する時期が近い」と楽観的な見方をしめしたが、一方失業率は今年一杯増え続け来年早々にピークに達するという市場コンセンサスは正しいだろうと述べ、政府による持続的な景気対策が必要なことを強調している。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする