今日(6月2日)の韓国の報道によると、北朝鮮で金正日の後継者に彼の三男・金正雲が正式に指名された。記事によると5月25日に北朝鮮の議会、労働党、軍部などは手紙を受け取り、金正雲に忠誠を誓ったということだ。
金正雲、1984年1月8日生まれだから25歳。スイスのベルンの国際学校に学んだと言われ(異論もある)、英語と多少のドイツ語を話す。金正日が彼を後継者に選んだ理由については、金正日の個人的なすし職人を長年勤めた藤本健二氏によると性格が一番金正日に似ているということだ。まあこの辺の話は明日以降日本のマスコミで色々書かれるだろうから省略しよう。
私が注目しておきたいことは、金正日が後継者任命のために長距離ミサイルを発射したり、核実験を行うなど好戦的な行動を取ったことだ。アナリスト達は好戦的な行為は、北朝鮮国内の反金一族に対する威嚇だったと解釈している。この解釈が正しいとすると金正雲を後継者に指名することに対するかなり反対があったことを意味するのではないだろうか?
一連の軍事力誇示で反対派が本当に屈服したかどうか判断する材料を持ち合わさないが、反対勢力がかなりあったとは想像できる。勝手な想像をすると北朝鮮の独裁政権が求心力を急速に失う可能性がある・・・・。この想像が正しいかどうかはもう少し情報が集まらないと分からないが。