金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

金 正雲の後継者指名を読む

2009年06月02日 | 国際・政治

今日(6月2日)の韓国の報道によると、北朝鮮で金正日の後継者に彼の三男・金正雲が正式に指名された。記事によると5月25日に北朝鮮の議会、労働党、軍部などは手紙を受け取り、金正雲に忠誠を誓ったということだ。

金正雲、1984年1月8日生まれだから25歳。スイスのベルンの国際学校に学んだと言われ(異論もある)、英語と多少のドイツ語を話す。金正日が彼を後継者に選んだ理由については、金正日の個人的なすし職人を長年勤めた藤本健二氏によると性格が一番金正日に似ているということだ。まあこの辺の話は明日以降日本のマスコミで色々書かれるだろうから省略しよう。

私が注目しておきたいことは、金正日が後継者任命のために長距離ミサイルを発射したり、核実験を行うなど好戦的な行動を取ったことだ。アナリスト達は好戦的な行為は、北朝鮮国内の反金一族に対する威嚇だったと解釈している。この解釈が正しいとすると金正雲を後継者に指名することに対するかなり反対があったことを意味するのではないだろうか?

一連の軍事力誇示で反対派が本当に屈服したかどうか判断する材料を持ち合わさないが、反対勢力がかなりあったとは想像できる。勝手な想像をすると北朝鮮の独裁政権が求心力を急速に失う可能性がある・・・・。この想像が正しいかどうかはもう少し情報が集まらないと分からないが。

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早く走るには早めに歩く

2009年06月02日 | スポーツ

今日のニューヨーク・タイムズにBetter running through walkingという記事が出ていた。記事を書いている人は11月のニューヨーク・シティ・マラソンで初めてマラソンを走ろうと準備を始めた人だ。その人が見つけ出したのがRun-walk methodという方法だ。一般に長距離を走る場合走り疲れてから歩くが、この方法ではランニングの最初の段階から計画的に歩くことを取り入れて、全体として楽にかつ早く走るというものだ。

この方法を提唱している人はJeff Gallowayというランニングの専門家。彼は1972年のオリンピック・チームのメンバーだ。Run-walk methodについては彼のホーム・ページhttp://www.jeffgalloway.com/training/walk_breaks.htmlに出ている。

私は登山愛好家で山登りのためにランニングで体力作りをしているが、ランニングの専門家でないので、この方法の良し悪しを判断する能力はないが、Galloway氏のHPからポイントを紹介しよう。

彼は数千人のゴール時間を目標に走るマラソンランナーがこの方法(彼はwalk break「歩き休み」という)を実践することで、10分、20分、30分と時間を短縮しているという。何故なら疲れる前に歩いて筋肉の疲労を回復することで、力を後半に残しておくことができるからだ。何故歩くことが疲労回復につながるかというと、「走り」と「歩き」では使う筋肉が違うので早い段階で「歩き」を入れることで「走る筋肉」の疲労回復ができるという。

では「走り」と「歩き」の配分をどれ位にするかというと、彼は「基本的には走る速度によるが、マラソン初心者には3,4分走って1分歩くペースが良い」という。別の表からこの場合の時速を計算すると時速10km程度だ。

もう一つGalloway氏のホームページで参考になるところは、日頃のトレーニングの時間配分である。例えば10kmレース(これ位なら私も走れそうだ)のトレーニングメニュー。レースの13週間前のトレーニング開始時点では火曜日と木曜日に20分から25分走る。日曜日には2マイル(3.2km)走る。月曜日と水曜日は「歩き」か別のトレーニング(自転車など)で、土曜日は休みというもの。このスケジュールはレース直前でも変わらず、トレーニング量を増やしている(日曜日の走りを5km-7kmに上げている)程度だ。

「走り過ぎ」による怪我や事故が増えているだけに彼のトレーニング方法には参考になるところがありそうだ。

また「早く走るために早めに歩く」という一見逆説的なアイディアはちょっとした人生訓になるような気もする。

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