12日金曜日は天気の良い一日、このところでは珍しく晴だ。後休(弊社には半日休みの制度がある)を取って、3時前に帰宅した後、久し振りにクロスバイクに乗って市内をポタリングpotteringした。銀行員を中心として会社員の中には休みを取ることを弊風と教え込まれ、理由がないと休みを取ってはいけないと考えている輩がいる。その挙句、休みを取る毎に理由を説明したり、休みを取った後「ありがとうございました」などと挨拶している人が誠に多いが、私から見ると全く無用のことである。サラリーマン(ウーマン)は成果が総てであり、有給休暇をどのように使うかは私の関心事ではない。
働く者にとって有給休暇は権利である。堂々と取ればよい。特別の理由などいらない。Just(stay and) Relax「なにをするでもなく(滞在を)楽しむ」ことのなんと楽しいことか?どれだけ多くの外人がリラックスを人生の喜びとし、どれだけ多くの日本人がこれを罪悪のごとく考えてきたか?・・・・・そしてその挙句日本人が得たものは何程のものか?
いや、高々半日休む位でこんなに屁理屈を述べるのだから、私自身が弊風に染まっているのかもしれない。
本題に入ると自宅から2km程離れたところにある「西東京いこいの森公園」でかわづ桜を観た。
ここにかわづ桜が咲いていることは公園に行ってから思い出した。ひょっとすると深層意識がこの公園に少し早い春が来ていることを告げたのかもしれない。
接写した桜はリアルで美しい。オリンパスのマクロレンズzuiko digital 50は中々良いボケ味を出している。
こちらの写真はオリンパスE-30のファンタジーというオートフィルター機能を使い柔らかい感じに仕上げた。デジタル写真の加工は「どこまであり」なのかは知らないがオートフィルターもありとすると中々面白い写真を取ることができる。
日が翳り少し寒くなった公園で私はカメラで花を追いかけていた。しかしできた写真の良し悪しはそれ程問題ではない。カメラは私にとって自然に没入する導管でありカタリストだからだ。
葉牡丹、このように背の低い花は花の目線で写真を撮ることが大事だと私は思う。土に顔を近づけると違う風景が見える。
下段にはキンギョソウも咲いていた。白いキンギョソウもあったがこちらは写真になり難い。そこで赤い花を撮ってみた。
春はもうそこまで来ている。春の到来はうれしいが、雪山を好む岳人には一抹の寂しさがある。私は明日雪を求めて安達太良山に出かける。
春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり 道元禅師
春は花 されど雪恋う 山男 北の旅人