兼六園の真弓口を出て、香林坊へ歩き、武家屋敷跡を目指した。日差しのない少し寒い日で体が冷えてきた。3時頃になったので、コーヒーを飲もうと思いながら、武家屋敷跡を歩いていると「鏑木商舗」という陶器店兼喫茶店という店に出会った。
コーヒーを飲んでから店内を見る。1000円以下のお土産品から数万円する作家の名前のい入った作品まで数多くの陶器が並んでいる。
お店の奥のギャラリーには、古い九谷焼の逸品が飾ってある。
中々手がこんでいると思うが鑑識眼がないので良し悪しは分からない。折角来たので記念にと思い3千円弱の杯を一つ買う。なお「鏑木商舗」は麻布に分店を出している。http://kaburaki.jp/
鏑木でコーヒーを飲んで外に出たら、明るい春の日差しが武家屋敷跡に注いでいた。
青い空に雪つりが映える。
新聞社の近代的なビルと古い武家屋敷のコントラストが面白い。
石垣の石の色もよく見るととても個性的できれいだ。
「野村家」という加賀藩千二百石取の武家屋敷跡を見学する。この武家屋敷には豪商の屋敷の一部などが移築されているので中々見ごたえがあった。庭園も中々良い。
気に入ったのは石製の手水鉢。細い小さな流れは、奉行職を歴任した当家の繁栄と武家制度の解体による零落を越えて流れ続けている・・・・・
野村家を出た時は午後4時近かったが、なお明るい春の日差しが注いでいた。人通りのない路地奥から二本差のお侍が出てきても違和感のなさそうな金沢・武家屋敷跡であった。