今年僕等の高校の同期は大半が還暦を迎える。同期の大半は出身地の京都近郊に住んでいるが、東京にも40名以上の同期が住んでいる。そこで今年は卒業後初めて関東地区の同期会を行うことにして、少し前同期のN君、M君と飲みながら手はずの相談をした。
その時は思い出さなかったのだが、京都在住の同期会総幹事のK君から女性の中にお手伝いしてくれる人がいますよと言っていたことを昨夜思い出したので今朝メールをしてみた。
その人の旧姓はOさん。実はこのOさんを中学1年生の頃好きになったことがあった。この学校は小中高一貫教育の学校で、田舎の小学校から中学校に編入した僕には総てが眩しかった。Oさんも輝いているように思えた。でも僕はそんな思いを上手に伝えることができず、Oさんとは親しくなることもなく、終わってしまった・・・・。
そのOさんに「関東地区で同期会の準備をするので女性陣の取りまとめをお手伝い頂けませんか?」と朝恐る恐るメールをしてみた。
夕刻桜見物から帰ってくるとOさんから返事が来ていた。「女性は昨年既に関東地区で同期会をしています。ことしも11月に女性の同期会をやりますから、全体の同期会をするなら8月頃が良いですよ」という内容。
女性は何事にも進んでいるのである・・・・。そして結束しているのである。
窓の外に目をやると隣の小学校の桜並木の向こうに日が沈むところだった。僕は外に出てカメラのシャッターを押した。去り行くものは総て美しい・・・・。男とはその去り行くものに執着する動物であり、女とは去り行くものをたやすく捨て去る動物である・・・・。