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山好き金融マン(OB)のブログ
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【イディオム】Temperate zone 4月雇用統計は座り心地が良かった

2015年05月09日 | 英語・経済

Temperate zoneは温帯という意味である。昨日(4月8日)に発表された米国の雇用統計について、BloombergBusinessは、

Economy lands in temperate zone after April's U.S.Jobs reportと記事を書いていた。

直訳すれば「4月の雇用統計後、経済は温帯に着地する」。日本の経済記事で使われる表現で言えば「4月の雇用統計は座り心地が良い」ということになる。

4月の非農業部門の雇用者増は、ほぼ市場予想どおりの223,000人で3月の雇用者増は126,000人から85,000人に引き下げ修正された。失業率は0.1%低下して5.4%となった。これは2008年5月以降最低の水準だ。

この雇用統計に市場は「米国経済は陰鬱な第1四半期の経済成長を引き継いで停滞するほど弱くはなく、一方連銀が金利引上げのタイミングを早めるほど強くはない」と判断した。つまり株式投資家にとっては座り心地が良い状態がしばらく続くと市場は判断したのである。

米連銀は3月に完全失業率の基準を5%-5.2%に引き下げた(それまでは5.2%-5.5%)。新基準によると失業率はまだ完全雇用の水準に達していないので、6月の連銀政策委員会で政策金利引上げが俎上に上がらないと考えている人が増えたようだ。

一方4月の雇用増が堅調だったことは「連銀の第1四半期の経済の弱さは冬の悪天候による一時的なものという判断」を支えた。

ニューヨーク・ダウは267.05ポイント(1.49%)上昇し18,191.11ポイントで引け、S&P500は28.1ポイント(1.35%)上昇し、

2,116.10ポイントで引けた。

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