金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

日本株は10日続伸?でも運用コストには気を付けて

2015年05月28日 | 投資

昨日(5月27日)まで日経平均株価は9日連続で上昇を続けた。そして今日の予想も上昇だ。米国ではダウ、S&P、ナスダックとも上昇(ダウは121.45ポイント0.67%上昇)。シカゴ日経平均も150ポイントほど上昇しているので、まず今日の日経平均も強くスタートすることは間違いない。今日も日経平均が上昇すると10日連続の上昇となり、これは1988年2月以来約27年ぶりのことだ。

日本株を持っている人にはうれしいニュースなのだが、一方「果たして好調な相場がどこまで続くのか?」という疑問を持ち始めている人も多いはずだ。

脱デフレ期待で日本の公募投信には資金の流入が続き、先月末には過去最高の水準の100兆円規模になっている。手数料稼ぎを目的とする証券会社や銀行にはうれしい話だが、手数料を払う個人投資家側からは目先のパフォーマンスに目をくらまされることなく、長い眼で自分の運用構造を見直すことが必要だ。

昨日(5月27日)の日経新聞朝刊Wednesdayマネー計画に出ていた「急拡大のラップ口座 利点とコスト比べて」は、個人投資家に警鐘を鳴らす記事として良い記事である。

お読みの方も多いと思うが、ポイントを紹介しておこう。

「日本で急拡大中なのが金融機関に一任し、投信で運用するファンドラップ。資産配分の助言をする点が初心者に受けている。ただ総コストは年2~3%かかる。日本の公的年金が見込む世界分散投資の長期期待リターンは年約4%。2~3%のコストを引けば資産の増え方は鈍る」

資産運用のポイントは資産配分にある。たとえていうならば、魚の少ない小さな池であの手この手と工夫をして魚を求めるか、もっと大きな海で豊富な魚を求めるか、ということだ。従来日本の証券会社が推奨してきたやり方は「小さな池型」だ。だから何とかRIETのようなニッチな商品が売れてきた。一方今年に入ってパフォーマンスが相対的に見劣りしているが、米国の一般の投資家が保有してきたのは、インデックス型の株式投信(商品としてはバンガード・トータル・ストックなど)だ。これは「大海型」の商品だ。大海型の運用報酬の低い運用商品をじっくり保有するというのが、米国型の資産形成方法だ。

ところで今米国では、人工知能を使った資産運用が急速に伸びている。ロボット・アドバイザーの大手BettermentとWealthfronには34億ドル(41百億円強)の資金が流入していると聞く。

「人工知能にお金の運用を任せて大丈夫?」と思われる方もいるかもしれないが、私の答えは「大丈夫」だ。なぜかというと、人工知能が決定するのは顧客の運用目的やリスク耐性に基づく資産配分計画だからだ。

資産配分計画は日本でも「効率的フロンティア理論」に基づいて、コンピュータで計算される。それを人手で説明するかどうかの違いがコストに直結する。答が一緒ならコストの低い人工知能アドバイサーを使って良いというのが私の答えだ。

資産運用を長期的に成功させるもう一つのポイントは、当初定めた資産配分を維持することだ。たとえば日本株への資産配分比率を3割なら3割と決めていた場合、株価急上昇により日本株の時価比率が5割に上昇していれば、見直し時期に2割部分を機械的に売却して、時価比率が下がっている資産を購入する。これがリバランスという作業だ。

これも機械的にやるから、ロボットの方が良いということになる。資産配分とリバランスの重要性については少し前に「インフレ時代の人生設計術」という本で詳しく説明した。ご関心のある方は一度のぞいてみてください。

★   ★   ★

最近出版した電子本

「海外トレッキングで役に立つ80の英語」

「インフレ時代の人生設計術」 B00UA2T3VK

「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/

「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/

 

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7月に名古屋でセミナーを行います

2015年05月28日 | うんちく・小ネタ

少し先の話ですが、7月11日(土曜日)午前10時~12時に名古屋駅前(ウインクあいち)でセミナーを行います。

セミナー事務局は長年の友人伊藤久夫さんが校長を務める「相続学校なごや」。http://lifetable.jp/

テーマは「デジタルファイルを活用したスターティング・ノートの設計方法」です。スターティング・ノートは聞き慣れない言葉かもしれませんが、今はやりのエンディングノートを日常生活に活用する方法だ、ご理解ください。つまりシニアライフの設計図がそのままエンディングノートになるというポジティブな発想です。

無料講座ですので、お気軽にご参加ください。

 

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深川で遊ぶなら、水曜日がgood!

2015年05月28日 | まち歩き

昨日(5月27日)ワイフと深川方面に遊びに行った。理由は先週の「アド街ック天国」で、取り上げていた清澄白河のサードウェーブ・コーヒーを飲みたくなったから。さて何故深川方面で遊ぶなら、水曜日が良いか?というと、横十軒川親水公園で、和船の体験乗船ができるからだ。これは伝統技術の保存を目的とする「和船友の会」の方々が、水曜日に無料で約20分間の体験乗船をさせてくれるのだ(第2日曜日も実施。ただし季節により乗船日は変わるので、HPでチェックしてください)

乗船場所は、横十軒川にかかる海砂橋の北側だ。地下鉄東西線東陽町駅から20分歩いたが、バスで「千田」まで行く方法もある。

個人の場合は予約はいらないが、11時半に乗船場に到着した時は、数十名の団体さんの予約が入っていたので、40分ほど待たされる(昼食に行った)。

船はワイフと二人の貸し切り。船頭さんが小唄を歌ってくれたり、伊勢物語の東下りの一節を語ってくれた入りとサービス満点だ。この船頭さん、とっても鯔背(いなせ)な人だった。

後で聞くと「船漕ぎ」を体験したい人には、実際に漕がせてくれる。「竿は3年、櫓は3月」というそうで、真っ直ぐ漕ぐだけなら初めての人でもできるそうだ。今度一人で行って体験してみよう!

下船後はバスで門前仲町へ行き、深川八幡を参詣。

深川八幡から10分ほど北上して、いよいよサードウェーブ・コーヒーの店「ブルーボトル・コーヒー」を目指した。ところが店は横の駐車場まで行列ができる混み具合なので、諦めて、食べログでみたcafe清澄へ行くことにした。Cafe清澄の前まで行きながら、店が見当たらなかったので、横の交番でお巡りさんに聞くと「アド街ック天国、見たのですね。でも今日は休みのようです」との返事。確かに見落とした小さな店にはcloseの札がでていた。

ということでまた暑い道を深川に戻り、深川不動尊の参道にあった喫茶店に入った。こちらは席が空いていてOK。調べていかなかったお店だけれど、雰囲気・コーヒーの味とも中々良かった。後で調べるとMonz Cafeというお店だった。

マスコミが喧伝するお店だけが美味しいとは限らない。

和船体験乗船に限れば、深川散策は水曜日がgoodなのだが、流行りの喫茶店の中には水曜日が休みというところがあるようだ。

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