Prema-bullとは相場関連用語で「常に強気」という意味だ。Permaはpermanent(永久)を意味する接頭語。ざっとみたところ、オンラインの英和辞書には、載っていなかったが、そのことは「常に強気」という概念が日本にないことを意味しない。むしろ日本の証券会社は、perma-bullを揶揄されることが多いような気がするが。
CNBCはWhy the Nikkei rally will carry on「なぜ日経平均のラリーは続くのか?」という記事の中で、Daiwa, Tokyo's perma-bull, expects the Nikkei to stay range bound after hitting 20,800, but it tips a summer rally in July, with the Nikkei to hit a peak of around 22,500 for the year by the end of September.と述べている。
常に強気の大和証券は「日経平均は20,800円をつけた後、レンジ相場で上下するが、7月に始まる夏場の上昇相場で、今年上期末の9月までに22,500円をつけると予想する」・・・という意味だ。
Range boundは一定の範囲で株価が上下するレンジ相場のことだ。
常に強気の日本の証券会社に較べれば、外資系証券会社は日経平均の上昇速度をやや慎重に見ている。記事によると、メリルリンチ証券の阿部株式ストラテジストは「次の消費税引上げの2017年4月まで大きな水準調整はなく、2016年3月末には22,700円まで上昇することをターゲットとしている」と述べている。
「米ドルベースで見ると日本株は米国株や欧州株をアウトパフォームしている」と先週投資家向けのメモを出したゴールドマン・ザックスの日経平均のターゲットは今年年末に21,700円だ。
外資系の日本株ターゲットは大和証券に較べるとやや低めに見えるが日本株に強気であることに変わりはない。
メリルリンチの調査によると今月時点で、世界のファンドマネージャーは日本株を42%オーバーウエイトしている。最大の理由は日本株がまだ割安だ、ということだ。
今年の日本の上場企業の1株あたり利益は22%上昇すると予想される。米企業と欧州企業の1株あたり利益の上昇予想が8%、5%であるのに比べると非常に強い数字であることは間違いない。
Perma-bullが洗練された投資スタイルだとは思わないが、日経平均が22,000円に到達する位までは、強気で良いのじゃないか?と私も考えている。
下のグラフは過去1年の日経平均と米国S&Pの値動きを比較したチャート(Google Financeにて作成)だ。
★ ★ ★
最近出版した電子本
「海外トレッキングで役に立つ80の英語」
「インフレ時代の人生設計術」 B00UA2T3VK
「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/
「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/