昨日IOCは2022年の冬季オリンピックを北京で開催することに決めた。新聞は北京は史上初めて夏・冬の両五輪を開催する都市となると報じている。
でもスノーボードやクロスカントリースキーが開催されるのはゴビ砂漠に近い張家口地区だ。直線距離で測っても、北京から160kmも離れている。この距離は東京・長野の直線距離(170km)に近い。こんなに各種の競技の開催地が離れていても「北京」オリンピックというのかしら、と多少疑問を感じないでもない。
それはさておき、雪が少ない中国北東部での冬季オリンピックの開催は雪の確保が大変だ。そもそも雪の前に水そのものが少ない地区だ。人工的に雪を作る前に水資源を確保する必要がある。
オリンピックを開催する以上メダルを沢山取りたいだろうが、スキー等のウインタースポーツの世界では中国はまだ駆け出し組だ。
オリンピック開催で中国のウインタースポーツ熱が高まり、インフラの整った日本に大量の中国人スキーヤーやボーダーが押しかける可能性があるだろう。(観光業者にとってはウハウハだろうが、スキーヤーとしてはエリアが混むので悩ましい)。
2022年の冬季オリンピックを北京が取ったことで、次の26年の冬季オリンピックを札幌が取ることは難しくなったという見方もある。隣国の冬季オリンピック開催は日本にプラス面、マイナス面で色々な影響を及ぼすだろう。