今千葉県の2つの市で「マイナンバー制度に関する講演」を行う準備を進めています。講演会に出席するのは、それぞれの生涯学習グループの方々で大半シニア層の方です。学習グループをサポートするのは市の生涯学習課のような担当部署です。
講演のメインテーマとは少し外れるのですが、同じシニア層として時間があれば5分ほど「学び続ける意味」といったことについて私の考えを述べてみたいと思っています。
その下準備として「私の生涯学習論」を何回かに分けてブログに書きながら整理をしていきたいと考えています。
まず最初は「学び続ける目的・意味」についてです。
私は「学び続ける目的・意味」は幾つかあると思っています。
一つは「持っている知識・スキルを現在の環境で活用できるように情報技術をアップデートする」というものです。
多くの人はシニアになっても仕事やボランティア活動を通じて、組織や若い世代の人とつながりを持ち続けます。
現在の企業・組織は、ICT(情報通信技術)基盤の上で動いています。従って高い知識・スキルがあっても、それをITCを使いながら、他人に伝えることができないとそれらを活かすことができません。
また新しい情報もITCを有効に活用することで効率的に収集することができ、自分が持っている既存の知識・スキルを一層高めることができます。
一部の人にとっては情報通信技術を磨くこと自体が目的になる(たとえばパソコン教室を開くなど)場合もありますが、多くの人にとっては、それは効率よく情報を収集・発信する技術に過ぎません。しかし「過ぎない」といって軽視すると不便な生活を送ることになると思います。情報通信技術に淫することなく、しかし毛嫌いすることもなく、できるところから学び続けるということが、私は生涯学習の基盤になると思っています。
いわば情報通信技術は現在の読み・書き・そろばんなのです。
だが読み・書き・そろばんだけでは、丁稚小僧で終わりです。「人生の主人」になるには、「人間学」を学ぶ必要があります。
では何故「人間学」を学ぶ必要があるのか?という点については次のブログで説明したいと思います。