前回「さわやかな人生を残す」ことが、多くの一般人にとって達成可能な人生のゴールではないか?という話を書きました。
ではさわやかな人生とはどのような人生なのでしょうか?
江戸末期の儒学者・佐藤一斎の「言志耋(てつ)録」に「毀誉得喪は、真にこれ人生の雲霧なり。人をして昏迷せしむ。この雲霧を一掃すれば、即ち天青く日白し」という言葉があります。
褒められたり貶されたり、地位を得たり失ったりすることは、人生において雲や霧のようにはかない。しかし人はその雲や霧に迷う。その雲や霧を一掃すれば、青空が広がるという意味です。
まず青空のようなさわやかな人生は毀誉褒貶や地位に拘泥していては得られないということです。
そしてそれらを離れ自分を尊重し、自分を知り、自分をコントロールすることで人生の主人になれるとイギリスの詩人テニソンは述べています。
Self-reverence, self-knowledge, self-contorol----These three alone lead life to sovereign power.
(この部分「佐藤一斎 言志四録を読む」神渡良平著 致知出版社より引用)
自分をコントロールするというのは、かなり幅の広い概念ですが、「身の丈にあったお金の使い方で楽しく生きる」というのも、セルフ・コントロールの一つだと思います。
次回は「身の丈にあったお金の使い方」と考えてみたいとおもいます