10月1日と来年2月にシニアの方向けに「マイナンバー制度」の概要について講演を行うことになりました。
講演の話は、千葉県の2つの市の生涯学習を推進する係から、NPO法人「シニア大樂」経由で持ち込まれたものです。
「あなた、マイナンバーの専門家でもないのに、講演を引き受けるなんて厚かましくない?」とワイフには揶揄されたのですが、ライフプランニングサポートの一環としてお引き受けすることにしました。
私はマイナンバーの専門家ではありませんが、今年3月に「インフレ時代の人生設計術」(アマゾン電子本)を出版する時、根拠法の読み込みを含め勉強したので、バックグラウンドはあります。ただし新しい制度ですから詳細については日々情報が当局から発信されていますのでアップデートは必要です。
そういう意味では講演ギリギリに資料を仕上げる方が良いのですが、海外トレッキング等他の予定もありますから、そろそろプレゼン資料の作成に取りかかることにしました。
ブログの読者の方には、色々なところでプレゼンをする・今後したいと考えている方もいると思いますので、今日はプレゼン資料準備の舞台裏の話をしたいと思います。
【聴講者の把握・キラーコンテンツの発見】
一番大切なことは「どのような人に話をするか?」「聴講者の方の最大関心事は何か?」ということを把握することです。
今回の聴講者の方は「生涯学習を続けているシニアの方」ですから、学習意欲は旺盛です。また市の担当者から伺った話では「パソコンは利用者はそれ程多くないが、スマートフォン利用者はかなりいる」ということが分りました。従ってスマートフォンを利用してマイナンバー関係の情報を収集したり、スマートフォンからのマイ・ポータル・アクセスも話題になると思います。
何がキラーコンテンツになるか?という点については「不正利用防止」や「マイナンバーカードの安全な管理」が大きなポイントになると思います。そして次が「マイ・ポータル」などを活用した個人の利便性でしょう。
【情報の収集】
キラーコンテンツに目星をつけた後は情報収集です。幸いなことにマイナンバー制度については内閣官房が詳しいHPを作っていますし、そのコンテンツを「自由にダウンロードしてセミナーに活用できます」としていますので、積極的に利用しようと考えています。
また今までエバーノートに新聞記事などを蓄積していますので、適宜活用することになります。
エバーノートに情報を蓄積する場合は「タグ」機能を使い情報に「マイナンバー」というタグを付けておくと検索をスムーズに行うことができます。
マイナンバー関係の出版物は多いのですが、制度概要確認のため「これだけは知っておきたいマイナンバーの実務」(日経文庫)と「マイナンバーがやってくる」(日経BP社)を読んでおきました。市民の方向けのプレゼンでは十分だと思います。
むしろ政府のHPのQ&Aや講演を行う市のHPを良く読んで平仄を取っておくことが大事だと考えています。
【プレゼン資料の準備】
方向感が見えてきたところで、プレゼン資料の準備に入ります。
プレゼンテーションはパワーポイントで行います。私は何度もパワーポイントを使ったプレゼンを行っていますが、正直なところ「魅力あるプレゼン資料」を作ってきたか?というとまったく自信がありません。
パワーポイントはワープロ的に使えるので簡単といえば簡単なソフトです。しかし「魅せる資料」を作るとなると中々奥が深いと思います。
まず文字の見やすさという点で今回は「メイリオ」というフォントを選ぶことにしました。
シニアの方向けのプレゼンですので、「見やすい(字を読んで疲れない)・文字を画面の4割程度に抑える」「表やグラフィックの有効な活用」などがポイントとなると思います。
今回のプレゼンは私にとって「見やすく分りやすい資料を作成する」という点で良い勉強の機会だと思っています。