先月の米国株は2020年以降ベストのパフォーマンスを上げたとWSJは報じていた。先月S&P500は9.1%上昇している。先月の米国株の上昇要因は、連銀が従来考えられていたよりも、利上げペースを緩やかにするという予想が広がったことや企業決算が好調だったことが挙げられる。また雇用市場が堅調でリセッションの懸念が後退したことも株式相場を後押しした。
一方金利の先高懸念が後退したことからドルが売られ円は上昇した。
WSJは、CMEグループの「9月に連銀が政策金利を0.5%引き上げると予想する人は先週の44%から昨日は69%に増えた」というレポートを取り上げていた。つまり0.75%の金利引き上げを想定する人が減少した訳だ。
今週金曜日には雇用統計が発表される。ここ数カ月雇用統計よりも物価統計がマーケットを左右した感があったが、今月の雇用統計は重要かもしれない。何故なら雇用市場の強さがリセッション懸念と綱引きをしているからだ。
WSJの調査によると先月の非農業部門雇用者数は250千人。前々月の372千人よりは弱い数字である。