金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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パウエル議長のタカ派発言でダウは1,000ポイント以上下落

2022年08月27日 | 投資
 市場関係者が注目していたのが、昨日ジャクソンホールで行われた連銀のパウエル議長の演説だった。一時パウエル議長はインフレのピークは近づいたので、来年には緩和に転ずるという予想もあったが、ふたを開けてみると「インフレを制御できるようになるまで経済成長を犠牲にしても政策金利引き上げを続ける」という強気の発言だった。
 今週木曜日には大した根拠もなく、緩和発言を期待して株価は薄商いの中ちょっと上昇したが一気に水をさされた感じとなった。
 これにより投資家の間で失望の売りが広がり、ダウは1,008ポイント(3%)下落し、S&P500、ナスダックも各々3.4%、3.9%下落した。
 パウエル議長は9月のFOMCにおける政策金利決定に直接的な言及はしなかったが、金利市場では0.75%引き上げ予想派が約6割、0.5%引き上げ予想派が約4割という状況だ。
 連銀は政策金利決定において経済データを重視するという方針を貫いており、9月早々の雇用データと月中頃の物価統計が特に注目される。

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