金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

近くのパナピットさん、使いようではお安い

2013年12月11日 | うんちく・小ネタ

最近近所のパナピットさんにお願いして、リビングの灯りをLEDに替えた。

Pana

照明器具は家電量販店や日用雑貨店でも安く売っているので、そこで買う方法もある。実際そういう安売り店で買う人も多い。

だが私は一つの哲学(というと大袈裟だが)を持っていて、取り付けが必要なものは、極力量販店で買わずに、近所のパナピットさんで買う(ただしセールの時期を利用して)ことにしている。

というのは照明器具などは「自分で取り付けできる」という自信がないからだ。天井のフックがしっかりしていると問題はないのだろうが、古くて新しい器具に対応していない可能性があるからだ。

パナピットの人の話では「量販店の島◯や、コ◯◯で自分で取り付けられます、と言われて買ったが取り付けられないので助けてくれ、という人が結構います。また◯◯では近くに取り付けをしてくれる電気屋さん(パナピットのこと)がありますよ、といってセールスしています(多少憤慨の様子)。」ということだった。パナピットさんは「このような場合、時間があればキッチリ取付料金を頂いて工事を行いますが、年末などで忙しい時はお断りします」という言っていた。

当然であろう。これはコンビニで買った弁当を喫茶店に持ち込む、というのと同じだからだ。パナピットさんも商売でやっているのだから、自分のお客と自分の商売優先で当然である。

ものは単に商品が安い、というだけで選んではいけない。取り付けコストはどうか?万一使い方が分からない場合にサポートを受けることができるのか?ということをちゃんと考えて買う必要があるのだ。

商品が安くても取り付けコストや前の商品の撤去費用を含めると、量販店で買うより近所の電気屋さんで購入する方が安い場合があると私は思っている。ちなみにシーリングライトの他、エアコンなども取付がポイントになるので、要注意だと私は思っている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お世話になった先へネットでケーキを送ってみた

2013年12月09日 | デジタル・インターネット

小さな学会の運営を行っていると、色々な人に世話になることが多い。特にある会計事務所には無料で郵送物の取次をお願いしてご負担をかけている。そこでお歳暮代わりにオフィスで食べて頂けるケーキを送ることにした。

この時期のケーキというとクリスマスケーキなのだが、私はこれが余り好きではない。というのはクリスマスケーキはかなり前から作り置かれているからだ。そこでクリスマスケーキはやめにして、前週に普通のケーキをお届けすることにした。

本来は自分が食べて美味しいと思うお店のケーキをお届けするものなのだろうが、この時期は雑事が多いので、インターネットで手頃なお店を見つけて発注してしまった。画面から美味しそうなケーキを選ぶと「配達日・配達時間帯指定」で届けてくれるので楽だ。

パソコンに向かってちょっと作業をすると、お世話になった人に喜んで貰えそうなプレゼントが直ぐ送ることができるのだから便利な時代になった。

だがその反面ネット取引が既存店舗の売上を侵食する、という現象が起きている。その代表例は海外旅行で56%はネット経由の申込とのこと(12月8日の日経新聞朝刊)。家電もネット取引が1割を超えた、という。私もパソコン周りの消耗品(たとえばインク)はヨドバシカメラかアマゾンで購入することにしている。量販店のインク売り場で、箱に書かれた小さな文字を見ながら使用機種に合うインクを探すというのは結構面倒な作業だ。これに較べて一度製品番号を記録してしまうとネット経由の注文は実に簡便だ。量販店に出かける手間や時間も省略できる。

このような商品は圧倒的にネット購入に軍配があがると私は考えている。

景気回復で雇用市場等にも明るい兆しが見え始めている日本。だが来年は更にネット取引による店舗販売の侵食が進むことは確実だ。場合によっては店舗販売企業の基盤を揺るがすようなことが起きるかもしれない。

型番が決まっているインクのようなコモディティ商品とお店ごとに味が違うケーキを同じ土俵で論じるのは少し乱暴かもしれないが、ケーキのような商品でもネット販売が伸びる余地は大きいと感じた日だった。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビル・グロス対日本人ファンドマネージャー

2013年12月09日 | 金融

ブルンバーグによると、米国金利の見通しについて米国最大級の債券ファンドマネージャーの意見と日本人ファンドマネージャーの見方は分かれている。

資産残高2,441億ドルのピムコ・トータル・リターン・ファンドを運用するビル・グロス氏は「米国の雇用データの改善で、連銀が今月(12月)テーパリングを始める可能性が5割に高まった」といい、金利上昇による価格下落の少ない短期債の購入に焦点を当てている。

米国の第3四半期の経済成長率は3.6%(年率換算)と予想を上回る強い数字だった。

ブルンバーグが集計したエコノミストの予想は「連銀は2015年まで政策金利をゼロ~0.25%にするものの、10年国債の利回りは(現在の2.86%から)3.4%に上昇するだろう」というものだった。

これと正反対のビューを持っているのが、一部の日本のファンドマネージャーだ。

ブルンバーグによるとみずほアセットマネジメント他最低でも5社の運用会社(運用資産合計2,360億ドル)は、インフレ調整後の日米国債金利差が最高レベルに達したところで、10年債に買いを入れている。

みずほアセットマネジメントの伊藤ファンドマネージャーは「米国には大きなデフレ圧力があり、10年債の利回りは2014年中頃までに2.1%まで下落するだろう」と予想している。

確かに米国のインフレ率は低下している。連銀がインフレ率の主要な物差しと考えている個人消費支出デフレーターは、10月の数字で0.7%の上昇にとどまった。これは2009年以降一番低いレベルだ。

日米のファンドマネージャーの間で見方が分かれる米国金利の見通しだが、実際に資金を運用する立場でものを考えると違いはそれほど大きくないかもしれない。

というのは日本のファンドマネージャーは円投で米国債を買うからだ。今年になって金利上昇から米国10年債の価格は7%下落したが、円安ドル高のおかげで円ベースで見た利回りは10%を維持している。仮に日本のファンドマネージャーの見通しが外れて、金利が上昇した場合は、更に円安ドル高が進む可能性が高いので、債券価格の下落は為替益でオフセットされる可能性大、ということができそうだ。

連銀という最大の債券購入者が購入額を減らす場合、もし日本など外国の資金がその穴埋めをすると、需給環境悪化による米国債の下落リスクは緩和される。外国勢の資金流入を底支えするには、緩やかなドル高(少なくとも現水準の維持)が必要だと米当局が考えると判断すると、ドル高持続説には説得力があるだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年末はエントロピーを下げるチャンス

2013年12月08日 | うんちく・小ネタ

この前ある雑誌(恐らく「大人の休日倶楽部」)を読んでいたら次のようなことが書いてあった。

「エントロピーとは熱力学の用語で『乱雑さ』や「無秩序さ』の度合いをいう。部屋を片付けずに放っておくとゴミが溜まる。これがエントロピーが増大した状態だ。人間もおなじようなもので、食べ物を消化する過程で余計なエネルギーや老廃物が体に蓄積して体内の秩序が乱れると病気をしやすくなる。『今日は調子が悪いな』と思うときはエントロピーが増加している証拠。こんな時は軽い運動をして溜まった無駄なものを体外に出すとすっきりする」(帯津良一博士)

エントロピーという概念は難しいがここでは「無秩序の度合いを示す物理量」という位に理解して話を進めよう。

意識的に片付けないと部屋の中に不要物がたまるように、我々の身の回り(そして身の内も!)には放っておくとエントロピーが増大する傾向があるようだ。

パソコンの中や本棚の中でもエントロピーが増大していると私は感じている。不要なファイルはパソコンのパフォーマンスを劣化させるだけでなく、必要なファイルの取り出しを邪魔して、色々な作業の効率を低下させる。

年の瀬だからといって家の中や外回りを大掃除することは少なくなった(寒い時期なので頑張り過ぎると風邪を引く可能性大)が、パソコンと本棚・引き出しのエントロピーを下げてすっきりさせたいと思っている。

ついでにいうと忘年会等で食べ過ぎ・飲み過ぎになり余計なエネルギーが体にたまり、エントロピーが増大するのもこの時期の特徴だ。こちらは相当意識しないとエントロピーが低下しない。

先週は山の会などで飲み過ぎが続いたが、今日の午後はスポーツクラブで汗をかいて、時間があれば岩盤浴でさらに汗を流してエントロピーを下げてみよう!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

失業率7%、雇用増20万人は絶妙の座りどころ?

2013年12月07日 | 金融

昨日発表された米国の11月の失業率は7%で非農業部門雇用者増は203,000人だった。これはブルンバーグ社の事前調査では市場の予想は失業率7.2%、非農業部門雇用者増は185,000人だったから、予想を上回る強い数字が出たわけだ。

労働市場の回復を示す強い数字がでると、連銀はテーパリングを早めるという見方から市場では株と債券が売り込まれるという見方が強かった。私も昨日朝のブログで、雇用統計で良好な数値がでると株は売られ、金利上昇予想からドルは買われると予想したが、結果は株もドルも買われた。

ダウは198.69(1.26%)上昇して16,020.20ポイントとなった。S&P500も心理的な節目の1,800ポイントを回復した。ドルは対円で1.16円上昇して102.91ドルとなっている。

ドルについては前日売られたところで少し先物を買っておいたので若干小遣いができた状況。

株については市場は連銀のテーパリングの時期は早まる可能性があるが、12月のFOMCでテーパリングが決定されるとは判断しなかった。だから株は買われたのだろう。そういう意味では、昨日の雇用統計はまことに座り心地の良いものだったのだろう。

失業率7%というのはオバマ政権発足以降一番低い数字だ。11月の非農業部門雇用者増が20万人を超えたというのも、雇用市場の回復を示唆する良い数字だ。連銀は20万人越えを一つの閾値と考えていると思われるから、後1,2ヶ月の雇用統計を見て、テーパリングに動くだろう。

さてクリスマスシーズンが近づくと市場はあまりドタバタしなくなる。というのは今年良い成果をあげたファンドマージャーは相場から手を引いてバケーションに入るからだ。時々パフォーマンスの悪かった人が来年の首をかけてこのシーズンにひと暴れすることがあると聞くが今年はどういうものだろうか?

絶妙の雇用統計で皆さんがそれなりのパフォーマンスを得て良いホリデーシーズンを迎えられるとことを望みます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする