金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

快晴!南ア地蔵岳(1)~鳳凰小屋へ

2014年09月22日 | 

9月19日(金曜日)午後6時前JR韮崎駅到着。予約していたジャンボタクシーで某RCトレッキング同好会メンバー6名は御座石温泉に向かった(約40分、タクシー代8,910円)。タクシー代は一人当たり1,500円でバス代と変わらない。御座石温泉や青木鉱泉にまとまった人数で入るならジャンボタクシーがお得だ。

御座石温泉の夜は地物(鹿肉、ヤマメ、山菜、キノコ)を中心とした料理と小屋が振る舞ってくれた手作りの果実酒を楽しんだ。

この御座石温泉はネットで見ると評判があまり良くない。宿のおばさんの自慢話が多いとか風呂がぬるくて風呂場が汚かったなど悪口が多い。私の印象を述べると私たちが泊まった夜の風呂は温かかったし、風呂場も清潔だった。一泊3食(弁当付)付で1.3万円の料金をどう見るか?という点は意見の分かれるところだろう。というのは施設と食事内容からするとやや高いが、手作りの色々な果実酒をただで(その分は宿泊代に込なのだが)ご馳走になったことを考慮するとマアマアだと私は思った。

9月20日(土曜日)曇り 私以外の5名は鳳凰小屋に向けて先発。私はこの日の朝の列車で入ってくる3人をしばらく待っていた。9時20分頃3人がタクシーで到着。その中に気のきいた人がいて、先発隊との時間差を縮めるため、少し上まで林道をタクシーで登ろうというので即賛成。御座石温泉の手前から林道に入り「西の平」という工事現場までタクシーを乗りつけた。そこは標高1,351m。御座石温泉の標高が1,100mほどなので、かなり楽をした。このルートが鳳凰小屋に登るのに最も楽で速い道だろう。

9時50分 登山開始。燕頭山(2,104m)への急登が始まる。燕頭山を私たちはエントウサンと呼んでいたが、「ツバクロアタマヤマ」というのが正しいようだ。

途中キノコを採る。

Mushroom1_2

写真は前夜御座石鉱泉で見せて貰った食用キノコの写真。これを思い出しながら、キノコを採った。採ったキノコは鳳凰小屋のマスターが選んで、ソテーにしてくれるというので、毒キノコにあたる危険はない。

13時燕頭山到着。

Entousan

ここからは比較的緩やかの登りで鳳凰小屋に向かった。

鳳凰小屋の手前5,6分のところで富士山を見た。

Mtfuji

富士山の手前の台形の山は千頭星山だろう。

15時30分鳳凰小屋到着。先発隊と合流。

小屋のマスターに採ってきたキノコを渡して、ソテーを作ってもらい、ビールで乾杯!

Mushroom2

中々美味だった。夕食のカレーも野菜ふんだんで中々美味だった。

7時前に布団に入ったが、かなり寒い。夜小用のため小屋の外のトイレに向かうと満天の星空だった。明日の天気が楽しみだ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山の合間、弔電・・・・合掌

2014年09月19日 | うんちく・小ネタ

昨日元の職場の元役員の方がご逝去、との連絡があった。今日がお通夜で明日が告別式。ご遺族のご希望で社内は役員のみ開示、一般のOBには事後で連絡というこじんまりとしたご葬儀のようだ。

お世話になった(時として若干お世話もした?)方なので、お通夜には駆けつけたいところなのだが、生憎大きなグループの登山をアテンドする予定が入っているので、弔電のみでお許し頂くこととした。

ところで弔電だがインターネットで打電するとまことに簡単。お悔やみの文例集から適切なものを選び、若干modifyすると出来上がりである。

お亡くなりになった方は、バブル華やかなりし頃は随分ご活躍された方だったが、「こじんまり」としたお葬式はご本人のご希望だったのだろうか?とふと思う。思えば華やかな方だったが、さみしがり屋の一面もあった方だった。

インターネットや携帯電話の普及で瞬く間に情報が伝わり、情報に対する対応もやり方によっては簡単に済んでしまう。便利だが、味気ない世の中になったものである。せめて山の上から心をこめてお別れのお祈りを捧げたいと思っている。合掌。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【イディオム】Buy into 日経平均は17,000円へ?

2014年09月19日 | 株式

急速な円安の影響を受けて日本株が急伸している。昨日16,000円の大台を超えた日経平均株価は、1月の高値16,320円を視野に入れたようだ。

CNBCのJapan stocks set to ride new wave of yen weaknessという記事の中に、IG証券のストラテジストShamu氏の"I expect any dips in the index will be bought into"という記事が出ていた。

Buy intoとは「株を買いこむ」「株を買いこんで会社の役員になる」という意味だ。「私は日経平均のどんな一時的な下落にも買いが入ると予想している」という意味だ。

Dipはこの場合「株価の一時的な下落」を意味する。Buy the dipsという「押し目買い」という意味で、長期的に株価上昇を予想している投資家が株価が下がったところですかさず買いを入れる状態をさす。

しかし世の中かならずしも期待通りにはいかない。日本には「押し目待ちに押し目なし」という格言もある。

ところで上昇トレンドに入った日経平均はどこまで上昇すると専門家は見ているのだろうか?

CNBCは野村證券の田村チーフ・ストラテジストの「マクロ経済環境に対する懸念から日経平均の上昇には限りがある」という言葉を紹介していた。実際今週野村證券は年末の株価見通しを18,000円から17,000円に引き下げた。それでも田村ストラテジストの予想では9月末までに日経平均は16,500円に届くという。

昨日IMFは投資家が過剰なリスクを取り、株価上昇が危険水域に入っているという警告を発した。これは米連銀やOECDの警鐘のステップを踏むものだ。色々なことを考えると当面の株高の天井は近いのかもしれない。

 

最近出版した電子本

 

「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/

 

「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カナダ産相続キットをのぞいてみた

2014年09月18日 | うんちく・小ネタ

先日知り合いの女性税理士さんから、依頼されていたカナダ産の相続キットの抄訳と簡単な解説を行った。この時期は本職?の山登りのスケジュールが混んでいるが、合間を見つけてやっつけ仕事をした次第。

相続キットというのはCD-ROMに入っているフォーマットに従って、必要事項を入力していくと「遺言書」Willが自力で作成できるというソフトだ。日本にも相続(税)キットと名前を付けたソフトがあるが、基本的な違いがある。違いは何か?というと「パソコンで作った遺言書がそのまま法的に有効な遺言書になるか?どうか?」という点だ。

結論からいうと、日本ではパソコンで作った遺言書は法的に拘束力のある遺言書にはならない。なぜなら日本の法律(民法968条)が自分で作成する遺言書は「自筆」(肉筆)でなければならないと定めているからだ。また日本では公証人に依頼して作成する「公正証書遺言」が専門家により推奨されている場合が多い。

ところがカナダの相続キットの説明によると「遺言書は手書きでもワープロでもタイプライターでもOK」「利害関係のない二人の人の前で本人が署名をすると法的に有効な遺言書になる」とある。

一般社団法人 日本相続学会の専務理事という立場を離れて、個人的な意見を述べると私は実は民法968条の自筆証書の要件(自筆)に長い間疑問を感じていた。理由は簡単。パソコンのワードソフトが普及する前のレガシーが延々と生き続け、IT時代にそぐわないからだ。

ただし「自筆証書のワープロ化を容認しよう」という声は、一般社団法人 日本相続学会の中からはまったく聞こえてこない。

その理由は明快である。学会員の中に「遺言書の作成アドバイスを飯の種にしている」士(さむらい)族が多くいるからだ。公正証書遺言を作成する場合でも、多くの場合は司法書士等のアドバイスを受けて、原案を作ってから公証人役場に赴くというのが通常の流れのはずだ。日本の場合「遺言書の作成」は士族にビジネスチャンスを提供していると考えてよいだろう。

ところがカナダでは2千円程度のCD-ROMを購入すると、かなりの人は弁護士(日本の司法書士を含む概念)の力を借りることなく、自力で遺言書を作成することができる訳だ(例外は離婚した人など)。

もっとも法律の枠組みが違う点は指摘しておかねば公平を欠くだろう。ざっと見たところカナダ(英国法)の場合は、相続に関する被相続人に自由裁量部分が大きい。法定相続とか遺留分に関する法律上の規定が表面には出ていない(遺言書がない場合は、種政府が遺産配分を取り扱うという規程はあるようだが)と思われる。

ところが日本の民法はかなり細かく遺産配分に踏み込み、難しい法律用語が乱舞しているので、2千円程度のソフトで素人が「法的に問題のない」遺言書を作成するのは困難なのかもしれない。

しかしである。これだけ色々な取引(特に証券・銀行など)のIT化が進む中で、ワープロで作成された遺言書は認められないというのは、かなり時代遅れではないか?と私は考えている(あくまで一般社団法人 日本相続学会の意見ではなく個人の意見である)。

IT技術と遺言書の連携ということでは、たとえば金融取引のagregation service(銀行・証券・クレジット会社等の取引をインターネット上統合して統合するサービス)と遺言書をリンクさせるサービス、など考えられると私は考えている。

そのメリットは何か?というとリアルタイムに取引内容や金融資産時価を遺言書に反映できるというものだ。こうすれば遺産の透明性は飛躍的に高まるし、相続人の手続き負担は軽くなるはずだ。中々の提案だと思うが如何なものだろうか?

と言ってもハードルは高い。理由は幾つか考えられる。一つは被相続人や被相続人の財産を実質的に管理している一部の相続人に「財産の実態を(他の)相続人に隠しておきたい」という気持ちがあるからだ。また前述したように士業族の中には「遺言書のIT化」に反対する勢力があることが想定されるからだ。金融機関側からは個人の口座情報の漏えいを懸念する声が上がるかもしれない。

ところで今精々1割弱の人しか作成していないと言われている日本の遺言書はこれからもっと普及するだろうか?

私はyesと考えている。理由は高齢化・少子化・非婚等によるライフスタイルと価値観の多様化だ。自分が残す財産を自分の意思に従って誰かに譲りたいという思いは高まるのではないだろうか?

恐らく民法が改正されて「相続キット」で法的に有効な遺言書を作成することが可能になれば、遺言書の作成件数が相当増えることは間違いないだろう。ただしその影響についてまで私の想像力はまだ及んでいない。それは次の山から帰ってからの研究課題だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【イディオム】Considerable time 利上げは何時?

2014年09月18日 | 金融

昨日(9月17日)終了した9月のFOMCミーティングでは、米連銀の利上げの時期は明確にならなかった。

メディアは次のように報じていた。

Fed Chair Janet Yellen said policymakers were comfortable keeping the "considerable time" wording in the statement.

「イエレン議長は委員たちは(金利引上げまでに)『相当期間』という言葉を声明に残すことに満足した」

Considerable timeとは「相当期間」であるが、イエレン議長によるとそれは具体的な長さを示唆するものではなく、経済情勢等により変動するものだ、ということだ。

一部のエコノミストは今回の声明で連銀が「相当期間」という言葉を取り去るのではないか?と予想していたが、連銀は「相当期間」を残した。

このため大方の予想は引き続き、連銀の第1回目の金利引上げは来年中頃に行われるだろうというものである。

現在6.1%の失業率について連銀は年末には5.9-6%に低下すると予想(6月予想は6-6.1%)が、連銀が注目しているのは6か月以上失業している人の数の多さだ。失業率自体は失業者が求職活動を止めると失業者でなくなるので(統計上)低下する。連銀は労働市場の実態に注目しているといえる。

連銀の声明発表後急落した株価はその後急速に値を戻し、ダウは高値を更新した。恐らくこの流れを受けて今日の日本株は日経平均が1万6千円に挑戦する局面がでるだろう。橋頭堡を確保できるかどうかは分らないが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする