昨日(9月8日)は4連休明けの上海市場の株価が3%近く上昇したことなどを好感し、大幅上昇した。ダウは390.30ポイント(2.42%)上昇、S&P500 は48.19ポイント(2.51%)上昇した。
しかしこれで株価が底を付けたという見方は少なく、まだ先行きを懸念する声が強い。
USA Todayは「株価を懸念する3つの理由」をあげていた。
The destruction has left serious marks the bulls still cannot explain away.
Explain away は「うまく釈明する。言い抜ける」というイディオム。文章全体では「市場の崩壊は強気論者がうまく釈明することができない深刻な傷跡を残している」という意味だ。
さて3つの理由とは
【ダウがまだコレクション領域にある】
コレクション(調整)とは、直近の最高値から10%以上株価が下落した状態をさす。昨日急騰したとはいえ、ダウはまだコレクション領域を抜け出していない。
【S&P500は200日移動平均線より下にある】
S&P500とナスダックは、コレクション領域から抜け出したが、S&P500の株価はまだ200日移動平均線以下だ。200日移動平均線は過去1年間の株式の平均取得価格を意味する。つまり現在の株価が移動平均線以下であるということは、含み損を抱えている人が多いことを示し、株価が移動平均線を越えてくると「戻り売り」が出ることを示唆している。
【米国株式市場以外に問題が山積み】
米国株の下落は年初来2%半ばの下落まで戻してきたが、日経平均は10%下落している(今日は大幅反発するだろうが)。
米国の新規住宅価格は5.3%下落し、コモディティ価格は14.5%下落している。
私はやがて米国株は反発すると見ているが、まずは来週のFOMCの結果を見たいと考えている。
もっとも相場には「まだはもう」という格言がある。相場の底を見つけることは難しい。
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