金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

秩父で氷柱と蕎麦を楽しんだ

2018年02月04日 | まち歩き

先日新聞で見かけた秩父の「尾ノ内渓谷の氷柱」を見物に出かけた。朝8時半に自宅をマイカーで出発し、関越自動車道花園IC経由で到着したのが10時30分。2時間のドライブである。インターネットで調べると秩父には三大氷柱がある。「尾ノ内渓谷の氷柱」「三十槌(みそつち)の氷柱」「あしがくぼの氷柱」だ。今日(2月4日)はこの内「尾ノ内渓谷の氷柱」と「あしがくぼの氷柱」を見ることにした。

吊り橋の上から眺める「尾ノ内渓谷」の氷柱は規模が大きく中々迫力がある。

山好きの人間には渓谷の上にそびえる両神山を見ることができるのも魅力だ。

また渓谷の北側には二子山の岩峰を見ることができる。標高1千メートル程の山だが迫力満点だ。

私は登ったことがないが、登山記録を読むと槍穂高の稜線に匹敵する岩稜歩きを楽しむことができるとか。

車を秩父に向けて、小鹿神社を過ぎ少し走ったところで「しのうち」という蕎麦屋の案内を見かけたので立ち寄ることにした。

秩父は蕎麦処だが、今回は特にお目当ての店を事前に調べて来なかった。ただワイフとの間では「街道沿いではなく少し奥まったところにある店」「暖簾に蕎麦・うどんの類の文字がなく、店名だけが小さく書かれている店」を選ぼうと話をしていた。経験からするとこういう店の蕎麦が美味いからだ。

「しのうち」はこの2つの条件を満たし、そして本当に美味だった。細麺はのど越しが良いし、天ざるの天婦羅もびっくりする程量が多かった。量だけでなくニンジンなど甘くて美味だった。

良い店だが難点をいうと人気の店のようで待たされることだ。私たちは11時半の開店と同時に入ったので待たされることはなかったが、店を出た時は10名ほどの人が並んでいた。

さてその後帰路(一般道)の途中にある「あしがくぼの氷柱」見学に立ち寄ったが、駐車場(道の駅)が満杯で待ち時間が読めないので断念して帰宅した。

「あしがくぼの氷柱」を見るだけなら西武鉄道で行く方が良い。

なお今回は初めから計画に入れなかったがマイカーを使うと一日で三大氷柱を回ることも可能だ。少し遅くなっても「ライトアップ」を楽しむつもりならそんな企画もあり、だろう。

しかし私たちはそんな意欲的なドライブをするには少し歳を取っている。一つの氷柱と蕎麦の組み合わせが身の丈にあっていたようだ。

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ダウ、冷静に?急落。雇用統計を受けて

2018年02月03日 | 投資

昨日(2月2日)米国株は堅調な雇用統計を受けて急落した。ダウは665ポイント、2.5%下落した。

実は昨日の日中Google Financeをチラッと見るとインド株が2.5%ほど急落していたので、米国株も下落するとは予想していた。

昨日の雇用統計の中で投資家が一番着目したのは、賃金が1年間で2.9%上昇したということだろう。インフレ懸念から国債が売られ、長期金利が上昇した。長期金利の上昇を懸念する株式投資家から売りがでて相場は大きく下落した。

ただしWSJなどを読むと大きなパニックはなかったようだ。市場では好決算を発表したアマゾンは買われ、決算がやや期待外れだったアルファベットは大きく売られるなど荒っぽい動きの中にも、冷静さ?はあったようだ。

冷静に考えてみると、つい少し前まで賃金が中々上昇しないことにイライラしていた市場が、実際に賃金が上昇しだすと慌てるというのも変な話である。

賃金の急速な上昇はインフレ材料なので連銀が今年の利上げ回数を3回から4回に増やすのではないか?という見方を示すアナリストもいる。

2月の雇用統計次第ではその可能性が高まるかもしれない。

しかし株式投資家が本当に警戒しないといけないのは、金利上昇ではなく、リセッションである。賃金上昇が家計を潤し、景気が拡大するのであれば、それは株式市場にとってプラスのはずである。

と本筋論を並べてみたが、しばらく振幅の大きな相場が続くことは間違いない。下がったところで大きな買いが入るかどうかが注目点だ。

 

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富士フイルム、ゼロックスを買収~食糧難の時代の恐竜?

2018年02月01日 | 相続

「昨日(1月31日)富士フイルムが米国のゼロックスを買収すると発表した」記事は朝刊の紙面を賑わしている。

日経新聞の記事のポイントを抜き出してみよう。

  • ペーパーレス化が進み需要減に苦しむ1906年創業の名門米ゼロックスを、かって技術支援を受けた富士フイルムHDが主導して再建する構図だ。
  • (プロセスは省略して)富士フイルムがゼロックスに50.1%出資する
  • 富士フイルムとゼロックスの売上を単純合算すると3.3兆円に達するが、その内コピー機や印刷機の販売が3分の2を占める
  • ペーパーレスが進む先進国では需要減に直面する

WSJは次のように書いていた。

  • 富士フイルムの小森CEOは「コピー機市場は成熟した市場で売上高は毎年2%減少している。しかし成長市場はある。それは中国とインドだ」と述べた。
  • だが投資家は懐疑的である。昨日富士フイルムの正式発表前に同社の株価は8.3%下落した。昨日の朝WSJが買収話を報じたからだ。
  • 東海東京調査センターの石野アナリストは「私は成長する方法はあると思うが、同社がそれを見出せるかどうかは定かではないと思う。これは食糧不足の中で恐竜を大きくするようなもだ」と述べた。

石野アナリストのコメントの後半は原文ではIt's like dinosaurs getting bigger when food is scarece.

Dinosaur恐竜には「巨大で扱い難い時代遅れなもの」という意味がある。

中国やインドが経済成長を続けることは間違いないが、それに比例して紙の使用量が増えるとは考えない方が良いだろう。

日本ではファックスはビジネスの第一線でも使われているが、アメリカでは「ファックス機が見たければスミソニアン博物館に行け」という言葉があるそうだ。

コピー機や印刷機がファックス機のように博物館行になるとは思わないが、ビジネスの世界では「如何に紙への出力を減らすか?」ということに頭を使っている。ビジネスプロセスの改善は「少紙化」を推し進める。

直観的にはクエスチョンマークがつく買収話ではないか?と思う。

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米国株、連敗を食い止めて1月は大幅上昇で終了

2018年02月01日 | 投資

昨日(1月31日)のダウは260ポイント高と高く寄り付き、午後FOMCの声明で一度マイナスになったが、最後は72ポイント高で終わった。

振幅の大きな1日だった。昨日ブログで2日間の大幅下落について、個人的には「速度調整ではないか」と考えていると述べた。1日の動きだけで市場の方向感を見るのは危険だが、下げ相場に一旦歯止めがかかったことは事実だ。

株価が高くスタートしたのは、好調な企業収益に対する期待が金利上昇懸念を上回ったからだ。だがFOMCミーティングで連銀が今年はインフレが加速し、中期的には2%程度で安定するという見通しを示したことで、政策金利引き上げ速度が加速するという懸念が一時的に広がったことによる。

最終的に昨日のダウを支えたのは、業績好調なボーイング株だった。WSJによるとボーイング株はこの日ダウを110ポイント押し上げたそうだ。

だがこれでは一銘柄頼みの片肺飛行である。恐らく相場は好調な企業収益とその背景の世界的景気拡大に対する期待と政策金利引き上げに対する懸念の綱引きでしばらく振幅幅大きくなるだろう。相場が下がったところですかさず買いが入ればやがて安定するのだが。

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