昨日(6月24日)ダウは710ドル(2.7%)下落と米国株は大きく下げた。今日の日本株も下げている(前場で日経平均は280ポイント1.2%ダウン)が、下げ幅は米国株よりは小さい。
このところに限れば日本株より米国株の方が振幅幅が大きい。米国株の振幅が大きい理由は、コロナ対策のグリップを緩めたところ各地で感染者が再び増え始めたことと民主党のバイデン候補がリードを広げていることにありそうだ。
ニューヨークタイムスの調査によるとバイデン候補支持者が50%でトランプ大統領支持者36%を14%リードしている。
大統領選挙までまだ5カ月ある。しかし株式市場は一般に半年先のイベントを織り込んでいくと言われているからそろそろ民主党のバイデン候補の勝利シナリオを織り込み始めたのかもしれない。
バイデン候補が勝利すると企業の大幅減税を推進したトランプ税制を大きく修正することは必至であり、企業収益の悪化と株式相場に対する逆風が予想される。
過去の大統領選挙と株式相場の関係を調べたバンクオブアメリカの調査によると共和党から民主党に変わった時の方が民主党から共和党に大統領が変わった時より株価は下落している。
また同行によると現職が再選された場合の方が概ね株式相場のパフォーマンスは良いということだった。
つまり歴史的に見てもバイデン候補の勝利は株式相場にはマイナスと言えそうだ。少なくともマイナスになりそうだと考える人が増えているということは言える。