惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

地球照

2007-11-13 20:21:20 | 日記・エッセイ・コラム
 散歩は日没(当地では午後4時36分)より後なので、暗くなってゆく空を眺めながらということになります。
 西の空に生まれて間もない月が浮かんでいました。調べてみると月齢3.2。文字通りの三日月です。
Moon0711  空にまだ光が残っている間は細い眉のような光だけが見えますが、だんだん暗くなると暗い部分までうっすらと見えてきました。地球照です。

 歩きながら、地球照がよく見える条件について考えました。
 太陽からの光が地球に当たって反射し、それがさらに月まで行って還ってくるわけですが、当然、地球から月へ行く光が多い時、地球照は明るくなるはず。空に浮かぶ白い雲が多い時に、反射光は強くなるでしょうから、つまりは日本が日没を迎えた直後に太陽を浴びている部分――アジア、ヨーロッパ、インド洋、アフリカ付近――に雲が多ければ地球照がはっきりすると考えたのですが、どうでしょう?

 太陽と地球と月の位置関係、それに地球の自転の向きなどを一度に想像しようとすると頭の中がムズムズしてきます。私の頭はそういうことを考えるのにあまり向いてないようです。


黒幕

2007-11-12 20:18:03 | 国際・政治
 日本人は黒幕が好きなんじゃないでしょうか。政治には黒幕が付きものと考えている人も多いようです。
 黒幕は怖い存在だけど、本質的には国益のことを考えて振舞ってくれるに違いない――そんなふうに受け取られているようにも思います。

 しかし、黒幕の考える「国益」が必ずしも、本当の国益になるとは限らない。今回、民主党の代表に連立政権を持ちかけた「さる人」は、黒幕の役を買って出たわけでしょうが、この人も勘違いしていたように思います。

 黒幕が動かす世の中は危ない。「衆愚」といわれようと、事実を明らかにして、皆で討議しながら少しずつ前進してゆくしかないと思います。もし間違ったとしても、その方が黒幕の判断で動く社会よりは健全。

 ……などという柄にもない感想を、ここのところの永田町を眺めて抱きました。


エリザベス女王杯

2007-11-11 21:32:05 | 競馬
 競馬の第32回エリザベス女王杯。ダイワスカーレットの堂々たる勝ちっぷりに惚れぼれ。ウオッカの出走取消しは残念でしたが、私はあまり重視していませんでした。こちらの馬が強いのでは、と最初から決めていたので。実際に走っていればどうだったかはわかりませんが……。

 本質的に先行型なんですね。先頭に立っても焦ることなく、落ち着いて自分のレースを組み立てている感じ。安藤勝己騎手の手綱さばきの見事さもあるでしょうけど。
 普通、馬は父親からの血統を重視しますが(アグネスタキオンですね)、この馬の場合、お母さんのスカーレットブーケにも注目しなければならないようです。今後、この母親名が気になりそう。

 それにしても思い出されるのは、昨年のこの試合で1着になりながら降着処分を受けたカワカミプリンセスのこと。この頃、名前を見ないのでどうしているのかなと思ったら、夏に故障して休養中なんですね(→JRAニュース)。もったいないことです。早くまた走る姿を見たい。

 夕方、つつじヶ丘の本屋さん「書原」まで出かけて平山廉『カメの来た道』(NHKブックス)など4冊購入。
 『カメの来た道』のイラストは小田隆さん。平山さんとのコンビは名著『最新恐竜学』(平凡社新書、1999年)と同じですね。中味が楽しみ。


来年の手帳

2007-11-10 20:39:04 | 季節
 散歩の途中で買いました。いつものダイゴー・ハンディピック、カレンダータイプ。
 これをスケジュール兼行動記録として1年ごとに替え、アドレス帳と併せてひとつの手帳としています。
 この形式で、もう27~28年になるんじゃないかな。自分にはよく合っていると思います。

 カレンダーは貰い物や雑誌の付録で間に合わせるので、あとは年賀状を買わなくては。だんだん年末が近づいてきました。

 CNN日本のニュース。「フィンラド? 題字だからこう略したのかな」と思ったら、本文には「フィランド」とも。
 単なる間違いなんでしょうかねえ。

 〈遊歩人〉11月号発売中。書評のページで、赤瀬川原平著『戦後腹ぺこ時代のシャッター音――岩波写真文庫再発見』(岩波書店)、宮本常一著『なつかしい話 歴史と風土の民俗学』(河出書房新社)、早川書房編集部編『日本SF・幼年期の終り――『世界SF全集』月報より――』(早川書房)、北原尚彦著『首吊少女亭』(出版芸術社)を取り上げています。
 この書評欄は以前は井家上隆幸さんと2人で担当していたのですが、先月から1人でやるようになり、やや緊張して取り掛かっています。「もう1人いるから、少しぐらいは遊んでも大丈夫」と思っていたのが、「いい加減なことはできないぞ」という気持ちになるようです。とはいえ、本の選択も文章の中身も変化はないと思うのですが。ほとんど無意識的な姿勢の問題ということでしょうか。


花と小父さん

2007-11-09 20:33:51 | 園芸
 夕方の散歩はちょっと早めに出かけ、入園終了の午後4時寸前に植物公園へ。目当てはバラ園。

 思ったとおり週日の夕暮れ時、バラ園にほとんど人影はなく、バラの花と怪しいオジさんとの濃密なひと時を持つことができました。
Rose0711  花に鼻をすり寄せて香りをたっぷり嗅いだり、花びらのひとつひとつまで愛でるなんてことは、他人の目がある時はなかなかできません。

 ひと口にバラの香りといっても、ツンとくるのもあれば、ムッとするのもあるし、もちろん甘いのも爽やかなのも。それに花びらの微妙な色合いは、同一種でも花ごとに違っていて見飽きることがありません。淫靡な妖しい時間を堪能してまいりました。