金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

さあ、週前半は台湾旅行準備

2011年04月04日 | うんちく・小ネタ

今週金曜日(4月8日)からワイフと3泊4日で台湾に行く予定だ。エアラインとホテルを予約したのは、東日本大震災の1ヶ月程前のことでそれ以来ほったらかしにしていたが、パック旅行ではないので多少の準備は必要だ。

一つは荒々のスケジュール。一日目は午後3時45分に台北(松山空港)到着なので、ホテル(ロイヤルビズ台北・金来商旅)に着くと夕方。チェックインを済ませてからホテルで近くの美味いレストランを聞いて出かけようと考えている。

二日目は故宮博物館見学。三日目は台北郊外の淡水に出かけて、港町の雰囲気を楽しむ予定。台北ナビなどという便利なサイト→ http://www.taipeinavi.com/special/5032800 があるので、勉強中だ。淡水ではサイクリングかクルージングを楽しむ予定だが、どちらにするか(あるいは両方?)はその時の天気や体調で決めたい。この当りが全くの個人旅行の気楽なところだ。

最終日は台北市内をブラブラして、午後1時45分には松山空港を飛び立つ。

旅行の準備をしていてふと気がついたのが、海外でのスマートフォンの使い方だ。スマートフォンを買ってから初めての海外旅行なので、ちょっと気になりドコモショップに立ち寄ってみた。渡されたのは百ページ弱の「ご利用ガイドブック・国際サービス編」だ。

一番気になるのは、海外でデータ通信を行なう時定額プランがどうなっているかという点だ。ドコモは海外パケ・ホーダイというサービスを提供している。これは国内で「パケット定額サービス」などに加入していると、「海外での一日の利用料金に一定額の上限がかけられる」というものだ(パンフレットには書いていないが、電話でドコモに照会したところ、一日20万パケットまでの通信については1.980円が上限値で、それを超えると2,980円が上限となるということ)。

これは国内の「パケット定額サービス」に較べるとかなり高額だ。ビジネス上の必要性や何か緊急な事態でパケット通信を行なう必要が発生しない限り、使わない方が良いだろうと私は考えている。

世の中便利になった分だけ、考慮しなければならないことも増えてきたと感じた次第である。

なお台北旅行に今一つ臨場感が高まらないのは「近くて時差が1時間しかない」「中国語はできなくても、筆談で何とかなるのではないか?日本語が通じる店もあったし(昔台北に行った経験)」「お金だって現地で日本円が簡単に両替できる(どのサイトも日本国内で台湾ドルに替えることは最悪と書いてあった)」「食事に違和感が少ない」「治安が良さそうだ」等など日本と共通点が高いからだろう。とはいうものの、今週は早く家に帰って少し台湾のことを調べたいと思っている。

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今年も「花は半開を看る」

2011年04月04日 | まち歩き

私は「花は半開を看る」という中国の思想家・洪自誠の言葉が好きなようだ。2年前にも「花は半開を看る」という題でエントリーを書いていた。

4月4日月曜日、青空が広がるが朝から気温が低い日だ。昼ごはんの後、会社の周りを散歩して半開の桜を探した。最初の桜は常盤小学校の校庭に咲く桜だ。

常盤小学校の校舎は関東大震災の後建て替えられたものだ。この桜がその時どうだったかは知らないが、桜は震災、放射能汚染、電力不足など世の出来事とは関わりなく今年も花を咲かせようとしている。

常盤橋公園まで足を伸ばすと半開の桜の向こうに日銀と三井タワー(マンダリンホテル)が見えた。

「花は半開を楽しむ」の後は「酒は微酔に飲む」と続く。今年は宴会を伴うお花見は自粛ムードが高いようだが、花を楽しまないのは無粋である。ドンちゃん騒ぎを止めて、薄暮の桜林をそぞろに歩き、静かに酒を酌み交わしたいものである。

道元禅師は「花は愛惜(あいじゃく)に散り、草は棄嫌におふるのみ」と言われた。私流に解釈すると「人は花が咲くと愛で花が散ると悲しむ。そして雑草が茂ると厭う。だが花が咲くのは散るための準備、花が散るのはまた来年咲くための準備に過ぎない。人は花に多大な感情を移入するが、花や草など自然はただひたすら自己を生きているに過ぎない」

花見でドンちゃん騒ぎをするのも愚行であれば、殊更(ことさら)花見を止めるのもやり過ぎなのだ。

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好調な米国雇用統計は早期利上げを示唆するか?

2011年04月04日 | 金融

総ての相場は「うわさで買って事実で売る」ものだ。だから人々は統計データからうわさを探ろうとする。先週金曜日に発表された米国の雇用統計が好調だったことから、連銀が量的緩和の早期終結を打ち出すとか、利上げが始まるのではないかという期待が高まり、日米金利差が拡大予想から先週末ドルが買われ円が売られた。

エコノミスト誌はThe pieces are falling into placeというタイトルの記事の中で、経済状態は着実に良くなっているけれど、金融緩和政策の転換を行なうほどではないだろうという見解を示している。

Fall into placeとは「正しい場所に落ち着く」という意味だ。記事の本文中には、Bit by bit the pieces of recovery are falling into placeとある。「少しづつ景気の回復の要素は正しい場所におさまりつつある」という意味だ。だが幾つかの統計データはかならずしも景気の早期回復を示していない。

強いデータは非農業者新規雇用と失業率だった。3月の非農業者新規雇用者数は21.6万人で昨年5月からの最大値。失業率は8.8%と4ヶ月連続で下落した。しかし耐久消費財受注、住宅統計などからみた足元のGDP成長率は2%から2.5%程度で、多くのエコノミスト達が従来予想していた3.5%-4%レンジよりはるかに低い。

好調な雇用統計と低い経済成長見通しという相反するデータをつなぐ説明として、エコノミスト誌は次の二点を上げていた。

その一つは事業主は雇用は増やしているけれど、勤労時間ベースで見ると第一四半期の伸び率は2%と低いことだ。もう一つは生産性の伸びが低下しているのではないか?という仮説である。

また雇用状況は改善しているものの、時間当たり賃金の伸びは先月はフラットで、過去1年間でも1.7%だった。これはリセッション前の半分の水準だ。ガソリン価格の上昇等インフレの兆候が少しあるが、労働者は物価上昇懸念を賃上げの交渉材料にするには至っていない。

エコノミスト誌はニューヨーク連銀のDudley連銀総裁の「これは(好調な雇用統計)は大歓迎だが、金融政策を転換する理由にはならない。我々は成長見通しについて過度に楽観的になってはいけない」という言葉を紹介している。そしてこの景気回復過程で一連の失望が起きたことは、Dudleyが正しいことを示唆していると結んでいる。

☆  ☆  ☆

半年先は分からないが、目先連銀の金融緩和政策転換を期待し過ぎると危険かもしれない。

「日本の生損保が震災事故による保険金支払いでドルを売るのではないか?」といううわさから、急速に進んだ円高。もし安値でドルを仕込んだ人は、米国の金融引締め観測によるドル高局面は売りなのだろう。中々底で買って天井で売るというのは難しいが。

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