金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ストロスカーン専務理事、今度はone night standでは済まない?

2011年05月16日 | ニュース

マスコミによると、5月15日早朝IMF専務理事で、次期フランス大統領選挙に野党社会党から立候補すると見られていたストロスカーン氏が、ケネディ空港から離陸直前の飛行機内でニューヨーク警察に逮捕された。

容疑はニューヨーク警察のスポークスマンによると「前日土曜日の午後のストロスカーン氏による32歳のホテルメイドへの性的暴行容疑」。このことについてはストロスカーン氏側は「無罪を主張するだろう」(同氏の弁護士コメント)し、日本語の情報もあるので深入りはしない。

ニューヨーク・タイムズ紙は3年前にIMF内で起きたストロスカーン氏と部下の女性の情事について紹介していた。この出来事を思い出した人はストロスカーン氏は女好きなんだなぁという印象を持つだろう。3年前の出来事については、それがストロスカーン氏が職権を利用したセクハラであったかどうか?その後早期退職して民間金融機関に移った相手方女性に圧力がかかったか?あるいは割増退職金が支払われたか?等が調査され、それについては「シロ」の判断がでている。

この件でストロスカーン氏はIMFの職員、妻、相手方女性に対し、(法的に悪いことはしていないけれど)「お粗末な判断をした」と誤り、彼の妻はone night standということで大目に見るというコメントをブログに出していた。

One night standとは「一夜限りの興行」という意味だが、俗語として「一晩だけの関係」という意味を持つ。IMF内の部下との情事は「お粗末な判断」で許されたが、ニューヨーク警察の容疑が事実だとすると、今回はone night standでは済まないだろう。

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映画「岳」を観た

2011年05月16日 | 映画

5月15日日曜日、ワイフとむさしのミューで「岳」を観た。「岳」はビッグオリジナルコミックに連載されている山岳遭難救助をテーマとした漫画だ。昔2,3度喫茶店で拾い読みした位でほとんど関心はなかったが、山岳映画ということで出かけた次第。

春先の独標から西穂高に向かう稜線(説明はないが、映像から判断)で、アイゼンにダンゴができて(湿雪がアイゼンの爪に着いて固まった状態)歩きにくくなり、アイゼンを外して登り始めた単独行の男性が滑落して、雪の裂け目(シュルンド)に落ちたところから映画は始まる。ヘリの手配が間に合わない中、小栗旬演じる主人公・島崎三歩が駆けつけ遭難者を救助。シュルンドから見上げた空が青いという。

映画の舞台は穂高連峰。一部屏風岩らしいところもでてくるが、撮影の中心は西穂高の稜線ではないか?と思われた。

映画を見ながら私は数年前の初冬、西穂山荘から独標を越えて西穂に向かった時の風景を思い出していた。

写真はその時私が撮った写真だ。

Pb041634 Pb041662

「岳」にも似たような景色が登場し、雪の北アルプスの壮麗な姿を映しだす。「遭難の危険を冒して何故人は山に登るのか?」という問いも発されないし、答えも明示的には語られない。ただこの美しい景色の中に答えはある・・・・ということなのだろう。

山屋の目から見ると嘘っぽいところは幾つもある(例えば長澤まさみ演じる女性山岳警備員が、ピッケルで遭難者の足を切断するところがあるがピッケルのブレードは鋭くないので切断は無理だろうとか)。

だが山好きには面白い映画だ。そして改めて遭難は避けたいと思う。映画で長澤まさみがなんでもない山道から転落して大怪我をする場面があったが、実際山岳事故が起きるのは、厳しい山稜だけではなく、油断している一般の登山道でも多い。

この映画は観る人の体験によって様々な感想を残す映画だ。

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