金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ドコモショップが混む地域はliteracyが低い?

2014年06月13日 | うんちく・小ネタ

私はドコモのユーザである。日頃ドコモショップに行くことはないが、先日ドコモショップから「電池パックご提供のお知らせ」が来たので、近くの田無駅前のドコモショップをのぞいてみた。ところがなんと1時間から1時間半の待ち時間と表示されていた。とてもそんな長いこと待てないので、別の機会に隣町の花小金井のドコモショップに行くことにした。花小金井のドコモショップは田無に較べてかなり空いていることは過去の経験で分っている。

ところでどうして「ドコモショップは一般的混んでいるのか?」「ドコモショップの中で混んでいる店とそれほどでもない店の差があるのか?」ということを考えてみた。

私はドコモ以外の携帯キャリアを使ったことがないので、ソフトバンクやAuの店でどれ位待たされるのか正確なところは分らない。しかし店舗を外から見る限り同地域のドコモに較べるとかなり空いているようだ。

その理由を推測してみた。

  • ドコモはAuやソフトバンクよりユーザ数が多くかつ解約者も多い。したがって同一商圏に同数の店舗があるとすれば他社に較べてドコモは混む。
  • ドコモのユーザは私のような中高年が多いので、説明・手続きに時間がかかる。
  • ドコモの手続きが他社に較べて煩雑である。

次にドコモショップの中で混んでいる店とそれほどでもない店があることの理由を推測してみた。

  • 一店舗あたりの後背地のドコモユーザ数に差がある。
  • 地域によってIT literacyに差があり、literacyの低い地域ほど混む

二番目の点はわずかな経験と直感による判断なので一般化することは危険だ。だがあえて個人的感想を述べると、以前たまに使っていた丸の内のドコモショップが田無駅前に較べると空いていたことなどを考えるとやはり一定の関係はあると私は考えている。

その理由は次のとおりだ。

  • 携帯電話に関する手続きや質問の多くは店舗に出かけなくても、スマートフォンやパソコンからの処理で片付くものが多い。一定レベルのIT literacyのある人であれば、ドコモショップで長時間待つよりも、これらの解決策を模索する。したがってliteracyの高い人が多い地域のドコモショップは比較的空いていて、literacyの低い人が多い地域の店は混んでいる。
  • 総じて言うとliteracyの高い人間は忙しい。あるいは時間を大切にする。したがって店頭に行くことを避けるか、行く場合は待ち時間が少なくて済む時間帯を選んだり、予約する方法を考える。一方literacyの低い人は総じて暇なので、店頭で待たされることをいとわない。

で冒頭に述べた田無駅前のドコモと花小金井のドコモの待ち時間の差はliteracy仮説で説明できるのだろうか?電車の駅一つでそんなに差があるのだろうか?

花小金井地区は昔西武が分譲した比較的敷地の広い戸建てや最近野村不動産が分譲した規模の大きな戸建て住宅がある。また駅近くに幾つか新しいマンションが建っているので、比較的所得が高い層が多いと考えられる。そしてその比率は田無地域より高いと推測される。

その地域の平均的所得が高いか低いかを簡単に判断する方法は、スーパーの肉売り場や魚売り場に行ってボリュームゾーンの価格帯を見比べることである。あるいは地域に高級食品スーパーがあるかないかである。花小金井駅南側には大丸ピーコックがある(大丸ピーコックは以前は「高級」に分類して良かったと思うがイオンによる買収後は不明)が、田無駅近辺には高級食品スーパーはない。

ということで生活者感覚でいうと、花小金井の方が田無より平均所得水準は高そうである。所得水準とliteracyの間には高い相関関係があるので、私は花小金井の方がliteracyも高いと判断している。だからドコモショップも相対的に空いているのである。かなり強引な理屈付けではあるが。

コメント
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