金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

夏は相続の季節?

2014年08月07日 | うんちく・小ネタ

最近経済誌や新聞の全面広告で目につくのが「相続」や「事業承継」関連の記事・広告だ。女性週刊誌では売れ行きが怪しくなると「京都特集」「奈良特集」を組むという話を聞いたことがあるが、最近の経済・ビジネス誌では相続が京都・奈良の役割を果たしているのかもしれない。

何故夏に相続?かというと、お盆休みで帰省した子どもたちが、故郷で親御さんと相続というややtouchy(やっかいな)な問題について話し合う機会がありそうだからだ。

相続そのものではないが、私も先日京都の実家に帰った時、父親と西宮にある父の両親・兄弟などの墓を将来どうするべきか?という話をした。父は西宮は公営墓地で永代墓地として権利があるから、墓は残しておくと良いという。しかし西宮には親戚はだれも住んでいないし、我々ももっと年を取ると余り墓参りに行くこともなくなるので、悩ましいなぁ、と思ったがその話はそれで打ち切りにした。高齢の父と議論して白黒をつける話ではないし、先のことは残されたものが判断すればよいと私は考えるからだ。

さて相続の話に戻ると、経済誌が記事に取り上げるのは「雑誌が売れる」からであり、新聞が全面広告を出すのはスポンサーがいるからである。今日(8月7日)の日経新聞の全面広告を見ると三井住友銀行・三井ホーム・税理士法人レガシィ・税理士法人平川会計パートナーズなどがスポンサーに名前を連ねている。

これらの企業がスポンサーに名前を連ねる理由は、これからしばらくの間「相続が大きなビジネスチャンスになる」からである。税理士法人を例に考えてみると、来年1月から相続税の基礎控除が現在の6割に縮小されるので、首都圏では相続税納税が必要なケースは現在7%から15%に拡大すると想定されるように、税理士への依頼案件が増えることが想定されるからだ。

といって私は税理士法人を揶揄するつもりは毛頭ない。むしろ最終的には相続税を払わなくて済む場合でも申請して税額軽減を受ける必要のあるケースも倍増すると思われるので、該当するケースの人は今から勉強しておくと良いと思うし、必要であれば税理士の方のアドバイスを受けるべきである。

ただし気を付けるべきことが一つある。それは一般的に「無料」で行われるセミナーや相談会には「スポンサーの隠れた意図」があることに留意して出席する必要があるということだ。たとえばハウスメーカーがスポンサーになる場合は、遊休土地に賃貸物件を建築させたいという意図があり、証券会社がスポンサーになる場合は、リスク資産を販売したいという意図があるということだ。

賃貸物件もリスク資産もそれ自体は悪いものではない。ただし取扱いを誤ると配当を生む虎の子のつもりが、単なる重荷に終わる場合があるという諸刃の剣であることを忘れてはいけない。

また「節税」に過度の力点をおいてものを考えるのも危険だ。節税はできたが、そのために相続人の間に埋めがたい亀裂が入るのでは本末転倒だ。

私は何事にしろ「タダで有効な話を聞くことできない」と考えている。「タダで相談に乗ります」という人が本当にあなたのためになるアドバイスをしてくれるかどうかは疑問だ。恐らく世の中それほど甘くはないのである。本当に有効な話を聞くためにはプロフェッショナルにお金を払うべきなのだろう。お金を払うことで相談を受けた専門家に「忠実義務」(顧客であるあなたのためにベストを尽くす義務)が発生するからだ。

ただし誰に相談すればよいか?という問題は中々悩ましい。そこに相続問題の一つの難しさがあるのだろう。

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新幹線早割雑感

2014年08月07日 | うんちく・小ネタ
今(8月7日朝)新幹線で大阪に向かっている。5時起きの日帰り出張なので寝るためにグリーン車を使った。ご存知の方も多いと思うが、インターネット予約とIC乗車券利用でかなり前に予約を入れると、早割を受けることができる。東京-大阪の通常グリーン料金が、19,230円。普通車料金が14,650円で早割は14,400円だから、早割でグリーン車に乗らない手はない。
朝早いグリーン車はがらがらだ。JRとしては安くシートを提供しても失うものはない。インターネット予約の販促と割り切れば良い。
JR切符のネット先予約にはこのほかにも料金割引があることがある。
時は金なり、ITは金なり、である。

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明日から南東北3名山登り

2014年08月07日 | 

明日(8月8日)から2泊3日で南東北(とうほく)3名山に総勢12名で出かける予定だ。南東北3名山というのは私が勝手に名づけた名称で、安達太良山・吾妻山・磐梯山を指す。

東北地方には深田久弥が選んだ日本百名山の内14座がある。北から「岩木山・八甲田山・八幡平・岩手山・早池峰・鳥海山・月山・朝日岳・蔵王山・飯豊山・吾妻山・安達太良山・磐梯山・会津駒ヶ岳」である。この14座の中でアプローチが長く時間がかかるのが、飯豊山と朝日岳だ。一方比較的アプローチが良いのが、蔵王山・安達太良山・吾妻山・磐梯山だ。これらの山は太平洋・日本海を分ける大分水嶺上か分水嶺に比較的近い場所にある(磐梯山)。

登山の出発点は東北新幹線の郡山駅だ。郡山駅でレンタカーを借りて、毎日一山づつ登り、最後は郡山駅にレンタカーを戻す計画だ。郡山市の人口は最近いわき市を抜いて福島県で最大となった。商都と呼ばれるだけあって郡山市は福島県の中では一番活気のある街なのだろう。この郡山市の発展の元となったのは、明治15年(1882年)に完成した安積(あさか)疎水だ。安積疎水は猪苗代湖の水を大分水嶺を越えて、太平洋側の安積平野に取り込むために作られた疎水だ。

大分水嶺の西側にある猪苗代湖の水は本来総て日本海に流れ込んでいるが、安積疎水により分水嶺は人工的に西にずれたことになる。

この週末は天気は悪そうだ。高村光太郎により「ほんとうの空がある」といわれた安達太良山だが、今回は青空を見るチャンスはないかもしれない。場合によっては青空を見ることができないだけでなく、雷雨に遭遇する危険性があるかもしれない。その場合は無理をせず、裏磐梯の五色沼あたりを散策してお茶を濁すかもしれない。あるいは歴史好きの連中がいれば、会津若松か米沢あたりまで車を走らせるのも面白いだろう。

南東北3名山はアプローチが良い山なので、悪天候時の代替プランには困らないだろう。また良い温泉と美味い酒があることも、「悪天下の強引登山」を抑制するだろうなどと私は考えている。

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