ドミノ・ピザ・エンタープライズは、世界で1万店あるドミノピザの約1割を運営する会社で本社はオーストラリア。昨年8月に米系投資ファンドからドミノ・ピザジャパンの株式の75%を取得した。
そのドミノ・ピザ・エンタープライズの2014年6月期年間決算は、純利益が48%増えて、42.3百万ドルになるという好調なものだった。
CNBCによると、増益要因の一つはドミノ・ピザジャパンの買収だった。ドミノ・ピザ・エンタープライズのMeij CEOは、日本のピザ店の運営コストはオーストラリアやニュージーランドより安いという。「店舗の賃料はオーストラリアより安いし、賃金はオーストラリアの半分だ。食材は総て輸入しているので、少し高い。しかしピザの売値が高いので日本は良い市場だ」と彼は述べている。
このニュースのタイトルはThe future looks tasty for Domino's in Japan
「日本のドミノピザにとって将来は美味しくみえる」
日本の物価が相対的に高かった頃は「老後は物価の安い海外で暮らそう」というプランを宣伝する雑誌などもあったが今はあまり見かけなくなった。物価という点では日本は他の先進国よりaffordable(お手頃)になっているのだ。だが人件費がオーストラリアの半分というのは問題である。
昨今の外食産業の人手不足問題がどの程度賃金アップにつながるか注目したいところである。