金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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【イディオム】Have a place( 百円ショップの話)

2014年08月27日 | 英語

Have a placeは「位置を占める、役割を果たす」というイディオムだ。シンガーポールの100円ショップの立ち位置について、CNBCに次の一文が出ていた。

Shoppers like her are proving that these bargain stores have a place regardress of economic cycles.

「彼女のような消費者が「安売り店」(この場合100円ショップ)が、景気の循環にかかわらず存在場所があることを証明している」

彼女はメディア関係に勤務し、お給料の良い35歳の女性。ダイソーのファンで、日用品やスナック菓子をよく買うという。100円ショップの商品が安いから100円ショップを利用するというよりは、100円ショップが魅力的な商品を提供しているから利用するというタイプだ

シンガポールのダイソーの定価は2シンガポールドル(約160円)だ。100円ショップは、英語ではDollar storesと呼ばれる。米ドルを基準にした呼び方なので、2シンガポールドルが売値でもdollar storeなのだろう。

100円ショップは不況期には消費者に人気が高かったが、景気が上向いてくると客離れが起きるのではないか?という懸念があった。しかしシンガポールでは景気が良くなっても100円ショップ人気が持続しているようだ。

CNBCによると、Euromonitor Internationalは昨年のアジアの百円ショップの市場規模は487億ドルで向こう5年間年間4%のペースで成長するという。アジア市場で成功を収めているのが日本のダイソーだ。ダイソーは日本で2,800の店舗を持ち、海外26か国で860の店舗を展開している。ダイソーの強みは、魅力的な新商品を毎月500アイテム以上投入する商品企画力なのだろう。100円程度の「定価」かつ「低価」で、時々消費者の衝動買いを誘うような商品を継続的に提供できるかどうかが、このカテゴリーの小売業が生き続けることができるかどうかのポイントなのだろう。

米国では百円ショップと安売り店を兼ねたFamily Dollarという小売業を巡る買収の話題が注目を集めている。

もっともこの話を、景気の回復が鮮明になってきた米国でも100円ショップ人気が衰えないことの証明と解釈するべきなのか、あるいは景気が回復基調に入っても多くの消費者の賃金がそれほど上昇していないことの表れと捉えるべきなのか、という点は興味深いところである。

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