金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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若い世代は小口払いでもカード・電子マネーを選好

2014年08月30日 | 社会・経済

若い世代が小口の買い物でもクレジットカードや電子マネーで支払うことを選好しているのは、コンビニエンスストアなどを見ていると実感するところだ。

このことについて、米国での統計的な調査を目にした。日本の状況はどうか?と思ってネットで検索してみると日銀が「最近の電子マネーの動向について」(2012年)というレポートを発表していた。

まず米国の調査(Princeton Servey Research International)の調査を見てみる。

まず消費者全体としては、5ドル以下の買い物でも約1/3のアメリカ人はデビットカードやクレジットカードを使っていることが分った。サンプル調査によると、65%の人は現金で支払うが、22%の人はデビットカードを使い、11%の人はクレジットカードを使っている。

小口の支払を現金で払うかカードで払うかの違いと、所得水準等による差はほとんどない。決定的な違いは年齢差である。サンプル調査によると、1980年~2000年の間に生まれた消費者層Millennial consumersの51%は現金払いよりカード払いを選好している。年齢が上昇するとともに現金払いを選好する割合が増え65歳以上のシニア層になると85%が現金払いを選好する。

現金払いよりカード払いを好む層がカードを使う理由は幾つかある。一つはカード払いで「ポイント」を獲得することができることだ。またカード払いにより「支払記録」を残すことができる。簡単に家計簿をつけることができる訳だ。また若い世代では学生時代から昼飯をプリペイドカードで支払うことに慣れてきた、という慣れの問題もある。

次に日本の状況を日銀のレポートから見てみよう。

調査によると1,000円以下の支払にクレジットカードを使う割合は「二人以上世帯」で4%強、電子マネーを使う割合は6%強合計で10%強である。また「単身世帯」でクレジットカードを使う割合は15%、電子マネーを使う割合は30%弱となっていて、合計では約45%である(2011年)。

また1,000円以下の支払を電子マネーで行っている割合を年齢別で見ると、30代が14%と一番高く、40代は12%、50代は6%弱で減少し、60代では4%、70代では2%にとどまっている。

以上のことから、日米では小口払いに対するカード払い(クレジットカード・デビットカード・電子マネー)の割合には違いがあるものの、年齢層別の利用状況はかなり相似していることが分る。

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ところで私は統計的には、圧倒的に「現金払い」を選好する年齢層に入るのだが、実はかなり積極的に電子マネーでの支払を利用している。

その理由としては「ポイントがたまる」ということに加えて、「レジでの支払いの手間がかからない」ということがある。レジで小銭入れをかき回して、後ろの人をイライラさせる(本当にイライラしているかどうかは別にして)のはスマートなものではない。

年を取ると小銭を探すといったことが面倒になり、お札を出してお釣りを貰うことが増えるが、これもレジ係に負担をかける上、小銭入れが重たくなるのでスマートではない。

私はスマートなシニアは電子マネーを積極的に利用すべし、と思っているのだが如何なものだろうか?(もちろんハッカーリスクや電子マネーの置き忘れリスクにはご用心)。

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