金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

「山」と「山」の間の体をいたわる

2015年07月20日 | 

山登りの頻度には波があります。登らない時は2,3週間登らないことがありますが、登る時は毎週登っています。先々週は各務原アルプス、先週末は西穂高岳、そして来週は吾妻山と連続します。これは梅雨明け(前後)という登山日和が重なるためでしょう。

毎週山に登るためには、山と山の間の体のいたわり方が重要になってきます。

実は私はある意味ではプロの山屋なのです。プロとアマチュアの違いは技術や体力の問題ではありません。唯一の違いは「サービスの提供に対してお金を貰うかどうか」だけなのです。私はもちろん「職業ガイド」ではありません。しかし某トレッキング同好会の顧問として、多少の報酬を得ています(確定申告もしています)。業とはしていなくても、サービスの提供について報酬(交通費などのカバーにすら足らない位ですが)を貰っている以上私はプロフェッショナルなマナーで臨む必要があると考えています(逆にいうとその程度の報酬なら「要らない」のですが・・・遥かに気が楽ですから)。

プロは顧客のニーズを満たすために、まず体調管理が求められます。ガイドをするべき登山で「体調不良によるドタキャン」は許されません。次に「ばてる」こともご法度です。更に「相当な体力を温存」することが求められます。なぜなら途中でバテて荷物を担いで欲しい、という人が出てくることがあるからです。

このようなことを考えるとプロフェッショナルなマナーを持って山に登るためには、山に登っている時よりも登ってない時の体調管理が重要だ、ということが分ってきます。

それには筋肉を柔らかくし、元気にすることです。そのためにはマッサージで血行を良くすることが必要です。このような目的でマッサージを受けるなら、スポーツクラブが一番です。次に筋肉をほぐすため、私はジムの「パワープレート」という小刻みの震動を体に伝えるマシーンで、太腿や脹脛(フクラハギ)の筋肉を柔らかくしています。

また筋肉疲労の回復には運動をして、血行促進することが必要だと言われています。

「運動」については「短い激しい運動で筋肉に刺激を与え血行を良くするのが良い」というとトレーナーや「激しい運動は怪我のリスクがあるので軽い運動が良い」というトレーナーの意見が分かれています。私自身は目下「軽い運動で筋肉の疲労回復」を中心に取り組んでいます。軽い運動というと例えば自転車漕ぎです。

運動のやり方については、百家争鳴かもしれませんが、「山を降りた時」から「新しい登山が始まっている」という意識を持続したいと私は考えています。

「プロ」というのは大袈裟ですが、プロ意識を持って山に登るということで、私の場合は体調管理が持続していると思います。

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自宅付近の夕暮れ風景

2015年07月20日 | 写真

今日(7月20日)の夕方、自宅付近の夕焼けがきれいだったので、デジタル一眼を取りだし、何枚か写真を撮りました。

夕焼雲が良い色を出していると思います。切り捨てるべき電線もアクセントです。ところでカメラの設定を色々変えて何枚かの写真を撮ったのですが、残したのはこの1枚でした。

この1枚はオートモードで撮ったもの。夕焼けの写真については、絞りだ、シャッター速度だ、露出補正だ、と色々言いますが、我々アマチュアは、撮影モードに拘るより、数多くのシャッターを切る方が良いのでしょう。

それにしても詩になりそうな郊外の風景でした。

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雲の中に西穂登山、最後は眺望のご褒美

2015年07月20日 | 

昨日(7月19日)山の会の仲間と西穂高岳に登ってきました。西穂高岳(2,909m)に向かうのは10年ぶりです。2005年11月に西穂高岳を目指した時は、新雪の状態が不安定なのでピラミッドピークで引き返しました。今回は台風11号の影響が残り山の天気は不安定です。多少不安を覚えながら、週末を迎えました。

7月18日(土曜日)午前9時新宿バスターミナル発の高速バスで平湯を目指しました。首都高に入るとすぐ渋滞です。平湯には予定より1時間遅れの午後2時半に到着。すぐに新穂高行の路線バスに乗り換えて新穂高ロープウエイ乗り場を目指します。バスには同行する名古屋の山友達Seさんが乗っていました。Seさんも予定より1時間遅れです。新穂高着は午後3時半。3時55分の最終ロープウエイで山頂駅を目指しました。

山の上は小雨です。総勢6名の仲間の内私以外の人は上下雨具を着用しましたが、私はズボンだけ雨具を着用し、傘をさして西穂山荘への山道を歩き出しました。出発したのは午後4時半前。1時間10分弱の山道歩きで西穂山荘到着。晩御飯は6時スタートなので問題なく間に合いました。ただし最終ロープウエイというのは、余裕がありません。連休等渋滞が予想される場合の高速バス利用はもう少し余裕を持って早い便を使う方が良いと思いました。

夜は談話室で偶々近くにいた若いタイ人グループと談笑。タイ人グループは学生とサラリーマンの混成部隊。サラリーマンは楽天の人でIT部門で働いていて、学生さんは奈良の大学でコンピュータサイエンスを専攻しているということでした。日本の山に興味を持ってあちこち歩き始めているようです。私の電子メールの入った名刺を渡し、「山のことなら何でも聞いておいでよ」と言ったら喜んでいました。

山の楽しみは山に登ることだけではありません。色々な人と出会うことも楽しみの一つです。最近英語で話をする機会がありませんから、この夏の海外トレッキングに備えて、耳を慣らしておく良いチャンスでもありました。

あけて7月19日(日曜日)。夜来の雨は上がりましたが、西穂山荘は雲の中です。「とりあえず独標までは行こう」ということで午前5時10分出発。大岩とハイマツ急阪を登っていくと10分ほどで丸山に到着しました。展望の良い場所なのですが、すべて雲の中です。

独標(2,701m)には6時18分到着。やはり雲の中です。ここで「眺望がなくても西穂高に登りたい」という組と「眺望がない中、足場の悪い西穂高に行くモチベーションがわかないからやめる」という組に分かれました。

私は「(一番乗っている)Saさんが行くというならお付き合いするよ」と言いました。でもまだ登っていない西穂高岳に登っておきたいという気持ちも強かったですから、Saさんを出汁に使ったところもあります。昔の私の登山基準では西穂高クラスの山は無雪期に登るのではなく、積雪期に登る山なのですが、積雪期登山の仲間も減ってきましたので、このあたりが手の打ちどころという気もしました。

SaさんとNさん、私の3名が西穂高に向かい、残りの3名は西穂山荘に戻りました。

独標スタートは午前6時38分。多くのガイドブックが「独標からの降りは崩壊の激しい急な岩稜」と警告していますが、独標からの降りは実はそれ程ではありません。むしろその次のピークの降り、特にコルに降りる少し手前の数メートルは確実な三点支持が求められます。

ところで今回の登山では、カメラに充電した電池を入れるのを忘れてきました。電池がなければ最新鋭のデジタル一眼も重い金属とガラスの塊に過ぎません。従って独標の降りの写真もなし。代わりに10年前の初冬の写真を入れておきます。

やがて丸山付近からみても顕著に見えるピラミッドピークの登りになりました。ここは飛騨側のがれ場を登ります。難しいところはありません。7時18分ピラミッドピーク到着。ここが独標・西穂高の中間点です。この先幾つかのピークの飛騨側をトラバース気味に越えていくと、西穂高本峰ピークの登りに差し掛かります。下部は浅いルンゼ状のガレ場です。先行パーティがいましたので、落石リスクを避けて少し待ちました。ガレ場の上で小休止しているガイド付きのグループを追い越し、本峰直下の緩いスラブに取り付きます。

ここは所々残置ボルトがあります。一般的な登山道の基準では鎖を着けてもよさそうな場所ですが、さすがベテラン向けの西穂高だけあって、鎖はありません。三点支持を守って登りなさいということでしょう。なお下山時に見ると何本かのボルトにシュリンゲが残っていました。私たちの後を登ってきたガイド付きグループが下山用にシュリンゲを残置したのです。

8時西穂高(2,909m)到着。10分休憩して下山開始。9時19分独標到着。独標から少し下った頃、雲が切れ始めて、上高地帝国ホテルの赤い屋根が見えました。振り返る一瞬ですが、西穂高が見えました。

右の台形の山が独標でその左がピラミッドピーク。西穂高はその左だと思います。

下には丸山そしてロープウエイの山頂駅も見えました。

10時20分西穂山荘到着。全員揃ってケーブル駅に向けて下山開始したのが10時35分。50分ほど歩いて11時30分のケーブルに乗ることができました。新穂高からタクシーを呼んで、平湯バスターミナルに向かいました。バスターミナル隣の「ひらゆの森」で汗を流してビールを飲んで打ち上げました。ひらゆの森は入浴料500円で中々良い温泉でした。

西穂高の登山ルートは急峻でベテラン向けと言われていますが、今はコースの〇×表示が不要なほど多く、ルートを誤る危険性はありません。ただし鎖が少なく(必要のないところには所々あるのですが)、確実な三点支持と岩から体を突き放して足場を探す(特に降り)という岩場登りの基本を守る必要があると思います。それを守っていれば落石の危険性も西穂高直下以外は殆どなく、穂高連峰の中ではむしろ安全なルートと言えるかもしれません(例えば前穂高に登る重太郎新道などは落石の危険性が大きいです)。

 

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