昨日(7月17日)グーグル株は、97.84ドル(16.26%)急上昇した。サーチエンジンの巨人のエンジン全開だ。急上昇の理由は第2四半期決算がアナリスト予想を上回ったことにあるが、投資家が注目した点は2つある。
一つは前年同期に比べて11%の増収にも関わらず、経費がほぼ横ばいだった点だ。ITの巨人グーグルの一つの弱点はコストコントロールが甘かった点だが、そこの改善を投資家は評価した。
もう一つはモルガンスタンレーから移籍した新CEOポラット女史が、株主還元策を強化することを示唆している点だ。株主還元策が自社株買いの形をとるか、配当による還元策をとるかは分らないが。
多少グーグル株を持っている私は過去1年ほどグーグルの株価が同業に較べて出遅れいることに少々苛立ちを覚えていたが、春先にポラット女史がCEOに就任するというニュースを聞いて「何か起こる」と感じていた。その「何か」が起きた訳だ。
そしてその何かは終着点ではなく、グーグル株の今後のパフォーマンスの出発点になって欲しいと思う。
グーグルはやはり株式ポートフォリオを組む上でmust haveの銘柄である。今後の株式市場の大きなテーマはビッグデータだ。ビッグデータ競争の先端を走るグーグルが、コスト意識を高めと株主利益還元に力を入れるとなると、株価の伸長は期待できる。