金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

記憶は消えるが記録は残る(ライフプランニングノート③)

2015年07月16日 | ライフプランニングファイル

先週末行った名古屋セミナーについて、主催者の方から参加者のアンケート調査の結果を頂きました。分りやすさについて多くの方から「良い・大変良い」という評価を頂きました。当然courtecy(儀礼・好意)の分は割り引いて考える必要がありますが、参加者の方に多少なりとも参考になるところがあれば、講師冥利に尽きるというものです。

また「話が幅広くなりすぎてもっとライフプランニングファイルの構築について具体的な話が聞きたかった」というご指摘があり、これについては次にこのような話をする時に留意するべき点だと思いました。

ただしライフプランニングファイルの話を極めて具体的にする場合は、コンピュータのアプリケーションの話の比重が高くなります。特に各種のデータを保持しておくアプリケーションの話が多くなります。

私はデータを保存しておくアプリケーションとして「エバーノート」を多様しているのですが、セミナー参加者のICTレベルや関心度を忖度して余り細かい話には入りませんでした。

ただ一つ強調したことは「記憶は消えるが記録は残る」ということです。

この図は年齢と「日常問題解決能力(および言語能力)」と「短期記憶能力」と年齢の関係を示したものです。

図が示すとおり、短期記憶能力は50歳位から急速に低下します。一方問題解決能力は70歳を過ぎても伸びていきます。

だからシニア層の方は年齢による記憶力の低下を恐れる必要はありません。ただ短期記憶能力が低下することを自覚して、覚える必要のあると思うことは覚えるのではなく、記録することを考えれば良いのです。記憶は消えるが記録は残るのです。大切なことは記録することが簡単で取り出すことも簡単なアプリケーションを使うことです。

その答えがエバーノートの利用です。

以下私のエバーノートの活用方法を一部紹介しましょう。

①重要な受信メールをエバーノートに記録する。

受信メールをエバーノートのメールアドレス(短縮登録しておく。私の場合は「えば」で登録)にて転送する。

②重要な送信メールをBCCでエバーノートに送っておく

③名刺をスキャナーでエバーノートに取り込んでおく

④保存しておきたい新聞記事をネット上でクリックしてエバーノートに取り込んでおく

日経新聞のネット記事にはエバーノートのアイコンがついていて、そこをクリックすると記事を自動的に取り込むことができます。

⑤ネット情報をクリックしておく

⑥重要な通知書たとえば国民健康保険料の納入通知書をスキャナーで取り込んでおく

国民健康保険料は自動引き落としにしていますので、払い忘れることはないのですが、保険料は確定申告の時に必要になる重要な数字です。

エバーノートの強みはデータがクラウドサーバに保存されていますので、PCでもスマートフォンでもタブレットでも簡単に見ることができることです。

エバーノートにはエクセルデータや写真データも保持することができますから、「エバーノート上にファイルを構築する」というのが、現状では一番実行しやすいライフプランニングノートの作り方だ、と私は思っています。

 

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