気管支動脈の吻合による喀血治療方法には3段階ある。症状が軽い場合は、医師が処方する止血薬を飲む。私の経験からいうと薬は「カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム錠剤」と「トラネキサム酸錠剤」が定番だ。また専門病院で止血剤の点滴を受けたことが一回ある。ただしこれまた私の経験からいうと、一度止まっていた喀血はしばらくしてぶり返した。
そこで次の手段はカテーテルによる塞栓術になる。医師によると「これで恐らく落ち着くでしょう」という話だが、万一悪化した場合は胸を切開して吻合している血管を繋ぎ変えるような手術を行わなければならないこともあるようだ。これが第三段階、今は考えたくないが。
今のところカテーテルによる塞栓は、血管吻合による喀血治療法としてはベストの方法なのだろう。
さて塞栓術に要する費用だが、「包括評価部分」と「出来高部分」を合計すると130万円以上になった。「包括評価部分」というのは入院基本料や検査費用などで「出来高部分」が塞栓術部分と考えてよい。
総医療費は目をむくほど高いが、個人で負担する部分は1割程度である(私の場合)。これは高額医療費制度という制度で、毎月一定の金額を超える医療費については、所属する健康保険(組合)が払ってくれる制度だ。個人負担の上限額は所得と年齢によって異なるし、組合健保の場合、独自給付で個人負担の上限を抑えている健保もあるようだ。
なお事前に、高額医療を受ける旨、健保に申請しておくと「健康保険限度額適用認定証」という書類を交付してくれる。この認定証を病院の窓口で提示すると上限額までの支払いで済むが、提出しないと後日申請して払い戻しを受けることになる。
昨今マスコミを賑わす還付金詐欺の中には、この高額医療費の還付に関わるものが多いのではないか?と私は考えている。
因みに高額医療に関する限度額適用申請が必要なのは以前は70歳未満の人だったが、2018年8月からは「現役並み所得」を得ている人も限度額適用認定証が必要になったようだ。
高額医療費制度全体を説明するのは、荷が重過ぎるし、このブログの目指すところでもない。
ただこれから年齢を重ね、医療機関の世話になることが多くなる我々世代としては「自分が高額医療を受ける場合、どのような補助を受けることができるか?そのために必要な手続きは何か?」ということは一人一人が勉強しておく課題だと私は考えている。
それが還付金詐欺に騙されることを避け、そして不必要な医療保険に加入することを避ける王道だからだ。