昨日(10月18日)の米国株は下落。マクロ経済ベースでは中国の第3四半期GDPが前年比6%の成長と27年ぶりの低成長。
米国企業関連ニュースとしては、ボーイングが737MAXの欠陥を事前に知っていたのではないか?というニュースが流れ同社株は6.8%下落。またヘルスケア・医薬品最大手のジョンソン&ジョンソンのベビーパウダーに微量の発がん物質が混入しているのではないかと米国食品医薬品局の指摘があり、同社は約3.3万ビンのベビーパウダーのリコールを発表した。
市場ではこのニュースは同社が抱えているタルク(滑石)に起因すると原告側が主張するがん訴訟にマイナスの影響を与えるのではないか?という見方が強く同社株は6.2%下落した。
ボーイングとJ&Jが足を引っ張ったことでダウの下げ幅が目立つ1週間となった。
さてJ&Jは米国株の中のテフロン銘柄として保有を続けている銘柄だけに訴訟問題は気になるところだ。
J&Jは数10年にわたり増益と増配を続けてきた米国の超優良企業。財務体質も強靭で、今回のリコール対応にしても発がん物質の混入が同社の製造過程での問題か流通過程での異物の混入によるものなのかをはっきりさせようという同社の強い意志を感じ私はポジティブに評価しているのだが、やや身贔屓?かもしれない。
まあJ&Jは踏ん張るとみている。なぜなら今ではやや古い表現になってしまったが、同社のような銘柄はテフロン製の鍋のように強く米国株を支えるといわれてきたからだ。
もし株価がこれ以上下落する時は押し目買いが入りそうな気がするが、そこは冷静に見ていきたい。