昨日(10月28日)の米国株は米中貿易摩擦の緩和期待や好調な企業決算に支えられ好調に推移。S&P500は引け値3,039.24と史上最高値を付けた。
だが記録は達成されると同時に既に過去のものになり、投資家の関心は既に次の相場を牽引する銘柄探しに移っている。
CNBCは、After new record, these are the stocks Wall Street thinks will lead the next market leg higher という記事で10銘柄をあげていた。アマゾン、ボーイング、ジョンソンエンドジョンソン、セールスフォース、ディズニー、フェイスブック、メルク、ネットフリックス、ユナイテッドヘルス、ペイパルである。
列挙された総ての銘柄をカタカナで書いたようにこれらの会社の名前は日本でも広く知られているし、その取扱商品・サービスを説明できる人も多いだろう。
今後1年後の予想株価上昇率をアナリストの株価予想平均に基づいて算出するとアマゾン24.8%、フェイスブック25.8%、セールスフォース24.1%、ジョンソンアンドジョンソン17.2%、ボーイング18.0%などとなっている。
アナリスト予想は2つのことを示唆している。一つはFANG銘柄が引き続き相場を牽引すると判断していることだ。昨日増益ながらクラウドサービスへの先行投資負担で減益になったアルファベット(グーグル親会社)は引け後に株価を下げたし、少し前に決算内容がアナリスト予想に届かなかったアマゾンの株価もパッとしなかった。だが四半期決算に一喜一憂はあってもハイテク株は高値を追うというのがアナリストの予想だ。
もう一つは業界のトップ銘柄が引き続き相場を牽引するという判断だ。ジョンソンアンドジョンソン、ボーイングなどはその代表例だ。
今私が維持し構築しようとしているポートフォリオは、国や地域を超えて業界のトップ企業にフォーカスするポートフォリオだ。つまり家庭用医療用品や医薬品であればジョンソンアンドジョンソンを、娯楽関係ならディズニーを、という具合にだ。
ただし業種ごとに好き嫌いがあるし、第一投資資金に限度があるので、全方位投資はできないが、投資をするなら業界トップを第一に検討したいと考えている。不透明感が高い時期だけに同じようなことを考える人が多いのではないだろうか?