今日(10月14日)は3連休最後の日。朝から雨模様だ。遠出をする気にはならないので、ワイフと久しぶりに映画を見に行くことにした。映画は吉永小百合さん・天海祐希さん共演の「最高の人生の見つけ方」。年齢・境遇が全く違う二人の女性は偶然の出来事から同じ病室で一緒に過ごすことになる。余命いくばくもないことを知った二人の女性が目指したのは「死ぬまでやりたいことを次々とやっていくこと」。
無関心な夫や引きこもりの息子に悩んできた小百合さん演じる主婦がやりたいことをやった時の「輝き方」が素晴らしい。悩み事に心を塞がれていた小百合さんの顔が一気に明るく輝くのである。それは「やりたいことにむけて心を開放すること」がいかに人生を輝かせるか?を体現している。
この映画はハリウッド作品のリメイク版ということだ。オリジナル版は二人の男性が「やりたいこと」をリストアップしていくそうだが、この映画では「やりたいこと」はある少女のメモで与えられる。私は自分たちでやりたいことをリストアップする方がリアリティがあると思うが、「他人からやりたいことを教えられる」この映画の設定も悪いものではない。
まあ娯楽映画だからリアリティにこだわることもないだろう。9割程度は楽しい映画だった!で良い。だけどもし1割の教訓を見つけるとすれば「やりたいことをやる最高の人生」とは当たり前だけれど家族を大事にする、ということだ。
家族を大事にするとは、当たり障りのない関係を続けるのではなく、踏み込んで痛みや辛さを共有することだ、ということをこの映画は示唆しているのである。お勧めの一作である。