金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

「最高の人生の見つけ方」~小百合さんの落差に感心

2019年10月14日 | 映画

今日(10月14日)は3連休最後の日。朝から雨模様だ。遠出をする気にはならないので、ワイフと久しぶりに映画を見に行くことにした。映画は吉永小百合さん・天海祐希さん共演の「最高の人生の見つけ方」。年齢・境遇が全く違う二人の女性は偶然の出来事から同じ病室で一緒に過ごすことになる。余命いくばくもないことを知った二人の女性が目指したのは「死ぬまでやりたいことを次々とやっていくこと」。

無関心な夫や引きこもりの息子に悩んできた小百合さん演じる主婦がやりたいことをやった時の「輝き方」が素晴らしい。悩み事に心を塞がれていた小百合さんの顔が一気に明るく輝くのである。それは「やりたいことにむけて心を開放すること」がいかに人生を輝かせるか?を体現している。

この映画はハリウッド作品のリメイク版ということだ。オリジナル版は二人の男性が「やりたいこと」をリストアップしていくそうだが、この映画では「やりたいこと」はある少女のメモで与えられる。私は自分たちでやりたいことをリストアップする方がリアリティがあると思うが、「他人からやりたいことを教えられる」この映画の設定も悪いものではない。

まあ娯楽映画だからリアリティにこだわることもないだろう。9割程度は楽しい映画だった!で良い。だけどもし1割の教訓を見つけるとすれば「やりたいことをやる最高の人生」とは当たり前だけれど家族を大事にする、ということだ。

家族を大事にするとは、当たり障りのない関係を続けるのではなく、踏み込んで痛みや辛さを共有することだ、ということをこの映画は示唆しているのである。お勧めの一作である。

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写真共有アルバムに怪しげなアプリが付いてきた

2019年10月14日 | デジタル・インターネット

先日山仲間の海外登山記念パーティがあり、仲間が写真アルバムを共有アプリで送ってきてくれた。

アプリの名前は30days album。30日間に限りクラウド上のストレージから写真を無料で見ることができる仕組みだ。

ところでPC上でそのアプリをダウンロードしようとすると、「ディバイスマネージャーが最新ではありません。更新しますか?」という画面がPCに現れた。そのアプリの名前はDriver Reviver。インターネットで調べると俗にいう「点検商法」ソフトらしい。つまり問題があるから点検しますといって有料プログラムに案内する仕組みだ。

このようなソフトをパソコンに取り込むと仲間の「点検商法」ソフトを呼び込む可能性があるから一般的には導入しない方が賢明だ。また万一呼び込んでしまった場合(ダウンロードしてしまった場合)は、Windowsの「設定」から「アプリをアンインストール」しておくのが良いと思う。

美味しいものには毒がある可能性があり、無料で便利そうなソフトには招かざるアプリが付いてくる可能性がある。

 

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「まずまずに収まった」・・・雑感

2019年10月14日 | ニュース

週末に猛威をふるった台風19号。21の河川で堤防決壊が起こり現時点で死者35名、行方不明者17名という大きな被害を出している。台風19号の被害について自民党の二階幹事長が13日に開かれた緊急役員会の冒頭で「予想されて言われたことに較べるとまずますの被害に収まった」と発言した。私はこのニュースを今朝(10月14日)の読売新聞で見たが「まずい発言をしたな」と感じた。ネットを見ると「発言は批判を招きそうだ」とある。どれ位批判を招くかは不明だが、台風で人命の危機にさらされた方々や関係者あるいは水害・土砂災害で住居や自動車などに被害を受けた方にすれば、頭に来る発言だろう。

発言について二階幹事長は「日本がひっくり返るような災害に較べればという意味で激甚な災害については抜かりなく対応していく」と釈明した。

台風19号の被害については「思ったほど被害が大きくなかった」ところと「想定外の被害がでた」ところがあるような気がする。もっとも「思ったほど」とか「想定外」というのは、感覚的な判断でマスコミの意見に左右されている(私の場合だが)。

つまり1958年に1200名を超える犠牲者を出した狩野川台風に較べると、全体としての人的に被害を少なく、また関東地方の被害も少なかった。これは台風の大きな被害を受けなかった人の一般的な感想だろうと思う。

だが政治家はある意味では一般的な人ではない。全体的な印象でものを語るべきではない。一人一人の痛みを共感する(少なくとも共感していると思われる)ことが必要である。

ただし政策立案の点では「最大多数の最大幸福」的視点が必要だ。今回の台風は記録的なものだが、地球温暖化の結果、この規模の台風が今後しばしば来ることを前提に防災政策を立てる必要がある。限られた予算や人的資源をいかに最適配分し、被害を少なくするか?ということを真剣に考える必要があるのだ。

幹事長の発言は拙かったが、上げ足をとらえるあまり、今後の災害政策の論じ方を誤ってはならないだろう。

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