今日(4月29日)から本格的ゴールデンウィーク。遠出する人は少ないと思うが近所の公園や堤防を散歩したりジョギングしたいと思う人は多いだろう。その時「マスクをするべきか?」「マスクはどれ位コロナウイルス感染防止に役立つのか?」というのは、アウトドア愛好者のこの時期の最大の関心事だ。
WSJにShould you wear a mask when exercising outdoors?「野外で運動する時マスクを着用するべきか?」というストレートな記事がでていたのでポイントを紹介したい。
結論を先に述べるとコロナウイルス感染防止に一番有効な方法は他人との距離、最近はやりの言葉でいうと「社会的距離」を保つことでマスクはその次である。もう少しはっきりいうとマスクは感染防止にそれ程効果はないという専門家もいる。
カリフォルニア大学感染症部門のHenry Chambers教授は「社会的距離を取ってアウトドアで運動している人にマスクの着用を説得させる医学的理由はない」という。マスクは口や鼻からの飛沫感染を防ぐ手段だが、屋外がでは空気が流れているので他人と6フィート=1.8mの距離を取っていると感染リスクは避けられるという。
そもそもマスクは他人からウイルスを感染されるリスクを避けるためのにするものではない。自分がウイルスに感染している場合、自分の飛沫で他人に感染させることを避けるために着用するものだ。
だがその人がウイルスに感染しているかいないかは第三者には分からない。その分からない第三者を不安に陥れないために着用するのがマスクである。
スタンフォード大学のPaul Auerbach博士は「ランニングやサイクリングをする時、他人が近くにいない時は息苦しいからマスクを首のあたりに下げておいて、人が近づいたら引き上げて口や鼻を覆うのが良い」「それが社会的礼儀というもので、あなたに出会う誰もがあなたが尊敬に値する洗練された安全が行動を取ろうと感じるだろう」と述べている。
さあ、今日の東京は暖かく風も穏やかそうだ。マスクをもって散歩に出かけよう。