金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

チャットツールSlackから推測するテレワークの問題点

2020年04月09日 | デジタル・インターネット

今日(4月9日)は出社日。朝郊外電車に乗ると思ったよりも混んでいた。精々通常の3割減のイメージ。政府や都が期待するほど通勤者は減っていない。あるいは今週中に出社してテレワークを準備をしようという人もいるかもしれない。

さて甚だ泥縄なのだが、昨日私もテレワークに備えて少しSlackを使ってみることにした。ある日本国内の調査ではチャットを導入している企業は28%程度というが顧問先ではまだ導入していない。また私が知る限りではチャットをフル活用している会社はあまりない。これは単に私が知っている会社が古い会社が多いということなのだろうが。

そもそもチャットChat「おしゃべり」というのが伝統的な日本の会社の偉い人には気に入らないような気がする。しゃべっている暇があれば手を動かせ!という訳だ。

IT系の知人の中には「将来メールはほとんどチャットに取って代わられます」という人もいる。

時間軸を度外視すると答はYesだろう。いずれチャットはメールを駆逐する可能性が高い。ただメールとチャットでは文化が違う。メールは手紙の延長であり、しゃちこばっていてある意味上意下達的である。チャットはおしゃべりの延長であり、くだけていてフラットでチームワーク的である。

テレワークは性善説的である。自宅やサテライトオフィスにいても会社で働くのと同様ちゃんと働くことを前提にしている。その意味でテレワークは自立的でもある。

日本で本格的にテレワークが定着するには働く人の自立性を尊重し、個々の力を引き出しながらチームの力を最大化するプロジェクトマネジメント的な力の涵養が求められる。ツールは重要だがより重要なのは風土であり文化なのだ、と私は改めて感じた。

 

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