昨日(8月10日)労働省が発表した米国7月のCPIは年率3.2%(予想は3.3%、6月は3%)だった。またコアインフレ率は年率4.7%で前月4.8%よりわずかながら低下した。
過去3カ月平均ベースでみた7月のインフレ率は3.1%で5月時点の5%に較べるとインフレが鈍化傾向にあることが鮮明になった。
インフレの中身を見ると賃料を含む住居費用の上昇(対前月比0.4%上昇)が9割を占めた。住居費用の動きは一般物価の動きより遅れる傾向があるので、そこを考えるとインフレは鎮静化に向かっているというのが大方の判断だ。
WSJは”Cooler July Inflation Opens Door to Fed Pause on Rates「7月のインフレ鈍化は連銀に金利引き上げ休止のドアを開く」という見出しで、連銀が来月19-20日のFOMCで政策金利の引き上げを見送る可能性を示唆していた。
S&P500、ナスダックは0.1%、ダウは0.2%と小幅ながら上昇した。