金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ジェロントロジ―(老年学)の箴言集①~「恒産無ければ因りて恒心無し」

2023年08月18日 | ライフプランニングファイル
 この秋にある学会の研究大会でパネリストとして登壇することになっています。テーマは「ジェロントロジ―(老年学)」で私には主に「お金の増やし方・使い方」を話して欲しいと依頼が来ています。
 話の大筋は出来ています。
「無目的にお金を増やそうとしても欲に目がくらみ投機的な行動に出たり、逆の相場の急落時にパニック売りをしてろくなことはありません。まず自分がお金を貯め、増やす目的をはっきりさせることです。つまり貯めたお金をなにに使うのかをはっきりさせることです。お金を使う目的は、自分の夢を実現し、それにより幸福感を得ることです。ですから何をすれば自分が幸福感を得られるかをはっきりさせることです」
 ただしこの話だけでは抽象的過ぎて腹落ちする人は少ないでしょう。だから古今東西の賢人の言葉(箴言)を引用しながら、「老年学で何を学ぶのか?」ということを話していきたいと思います。
 老年学については、色々な説明がありますが、ここでは「生き生きと歳を取り、自分らしく生き続けることを研究、支援する学際的な学問」という大雑把な話にしておきましょう。自分らしく生き続けるには「自分の健康」「家族(特に配偶者)の健康」「やりがい」「仲間」そして「経済基盤」が必要です。
 「経済基盤」が必要なのは、高齢者だけではありません。働いている人にこそ必要でしょう。孔孟と並び称された儒家の孟子に「恒産無ければ因りて恒心無し」という言葉があります。「安定した収入源がなければ、自立心や道徳心を保つことができない」という意味です。これは孟子の時代から今日まで世界中に共通する真理でしょう。今日世界中の国々で所得や資産の格差が拡大し、中産階級がやせ細っていると言われています。私は中産階級こそが孟子のいう恒産つまり安定した収入源を持っている階層で、市民社会と民主主義を支える人々だと思っています。
 また自立したシニアライフを送るには、心身の健康とともに、ある程度の経済基盤を確保しておくことが必要です。ある程度の経済基盤というのは、一律2千万円といった金額で示すことができるものではありません。それはその人がやりたいことや受け取る年金の種類、あるいは働き方あるいは資産運用能力などにより千差万別だからです。
 しかしまず個々人も国も社会も「恒産無ければ因りて恒心無し」という言葉をかみしめてみる必要があります。それを実現するには、どうすれば良いか?ということがジェロントロジ―(老年学)の出発点だと思います。
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YAMAPで登山軌跡がうまく取れないのはスマホ端末の問題?

2023年08月18日 | 
登山用地図アプリとして人気が高いYAMAP。私も愛用しています。登山計画に従って事前に通過地点を地図に登録しておくと、行先を指示してくれるなど大変便利なアプリですが、先月位から不具合を起こしています。
どのような不具合か?というと下の地図(昨日登った御岳山です)の登山軌跡(青色)の登り始めは歩いた通り軌跡がプロットされているのですが、途中からプロットされずに直線で表示されています。
これでは空を飛んでいるようなものですね。
 歩行距離なども正しく計算されないので、YAMAPの価値が半減しています。
 YAMAPのホームページ(なにかお困りですか?)を見ると私が使っているGalaxyAシリーズで位置情報を取得できないという声が多く出ていると書いてありました。今のところアプリ側の改善は困難と予想されるということで、YAMAPアプリを最新版にするなどユーザ側でトライしてくださいということです。
 YAMAPに頼り過ぎて登山を行っているとアプリの不具合で現在地が分からくなるという危険性もあるということですね。
 やはり「紙の地図と磁石」というアナログツールの持参は必携なのでしょうね。



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