時々ChatGPTを使っています。
今のところ一番の利用目的は「在留外国人への日本語レッスン」の教材作りです。
かなり日本語ができるようになった外国人の方でも苦労するのが「尊敬語」や「謙譲語」です。私の個人的意見は「尊敬語や謙譲語は、話し手(自分)と聞き手(相手)の上下関係を重視するところから使われる表現方法だけれど、関係はフラット化する傾向にあるからそれほど拘ることはない」というものです。
しかし日本語検定試験では敬語に関する問題が出題され、苦戦する受験生が多いので、レッスンを希望する外国人の方が多いのが実情です。
そこでChatGPTに「小売店が顧客に対してよく使う尊敬語と謙譲語の文例を15づつ提示して欲しい」などというプロンプトを送り、参考例文を得ます。
その中に「ご来店いただき、ありがとうございます」という文がありました。これは正しい場合と間違っている場合があります。「いただく」というのは貰うの謙譲語で自分が主語の場合にへりくだった表現として使います。しかし相手が主語の場合は、相手がへりくだることになるので誤用だそうです。
相手が主語の場合は「ご来店くださり、ありがとうございます」というのが正しいようです。なぜなら「くださる」はくれるの尊敬語で相手がものや行為を自分に与えるときに使います。
ただしこの区別を現代の日本人がどれ位正確に使い分けているか疑問です。
ですからコーパス(言葉のつながりのデータベース)をベースにしたChatGPTでこの程度の誤用?があるのは自然なことだと思います。
あるいは将来的には「ご来店いただき」はいつでも正しいなんて時代がくるかもしれません(これはまったくの私見)。
話がそれてしまいましたが、このプロンプトは総てスマートフォンのアプリから行いました。なぜならPCのブラウザから質問しても反応が悪いからです。
どうしてアプリからの反応は良くてブラウザからの反応は悪いのか?
たまたま私の環境だけで起きていることなのか?たまたまここ数日のことなのか?
それは分かりませんが、ChatGPTに聞いてみると次のような回答が返ってきました。
「スマートフォンアプリがPC経由よりも早い理由は、いくつかの課題が考えられます。は、スマートフォンアプリがクラウドベースのサーバーとの通信を最適化している可能性があります。に特化して最適化されており、リソースの効率的な利用が行われていることも影響しているかもしれません。 。
ただし、具体的な理由については開発側の詳細な情報が必要となるため、一般的な中断に過ぎません。もしご希望であれば、具体的なアプリや状況に応じたアドバイスを提供することも可能です。」
「ChatGPTで使える日本語を学ぶ」というKindle版を書いた私としては、ブラウザでもサクサク回答を行って欲しいのですが、しばらくは様子をみていようと思います。