金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

大歓迎、電柱の(仮)地下埋設法

2014年06月20日 | ニュース

昨日(6月19日)の日経新聞朝刊によると政府・自民党は2020年の東京オリンピックを見据えて、都市の景観改善や防災機能強化のため電柱の地下埋設を進める法案を来年にも提出することを検討している。

この法案にはもろ手をあげて賛成したい。

更にいうと電柱の地下埋設と合わせて、歩道の拡張や自転車専用レーンの増設を是非図ってほしいと私は思う。

その理由は「自転車利用の拡大による都市交通システムの再構築」「車いす利用拡大に備えた歩行者保護」「楽しく歩くことができる・走ることができる街作りで健康促進」することにある。

私は時々自宅(西東京市)から井の頭通を通って武蔵境通から神代植物園やその先の多摩川自転車道までサイクリングすることがある。武蔵境通は歩道・自転車道・自動車道の分離が進みつつあり、気持ち良く走ることができるから好きなコースだ。

電柱の地下埋設や歩道・自転車道の拡幅については財源が問題になる。だが私は次の点から経済的メリットは大きいと考えている。

  • 自転車レーンを拡張し自転車通勤者を増やすことや、都心部に利用しやすいレンタサイクルシステムを導入することは、大都市圏における排ガス抑制に貢献する。
  • 都市の内部でサイクリングやジョギング・散歩を行いやすい環境を整えることで、手軽に運動する人が増え、健康増進につながり、更にはは医療費の削減効果につながると考えらえる。
  • 都市交通における自転車の役割を高めることで、ガソリン等のエネルギー需要を抑制することができる。

財政的には厳しい状況にあるが、今ならまだできるだろう。これが50年先100年先を見据えた投資だと私は考えている。

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梅雨の晴れ間の神代植物園

2014年06月20日 | まち歩き

昨日(6月19日)自転車で神代植物園から野川を巡った。

この時期植物園で一番目につくのはアジサイだ。

Ajisai_2 我が家の狭い庭にも1本アジサイの樹があり、毎年青い花を咲かせる。しかし鮮やかさや花の密度という点では神代植物園のアジサイたちにはとてもかなわない。

自然の中で咲いているように見えるアジサイだが、植物園の方が色々丹精されているのだろうな。

ガクアジサイも大変美しい。Gakuajisai

黄色い花があった。ビヨウヤナギである。この花は街の中の植え込みなどでもみかける。

Byouyanagi

ユリもきれいだ。かなり日本古来の山百合に較べると艶やかすぎる。立札を見るとスカシユリとあった。

Sukasiyuri

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米連銀、手堅く投資家の懸念を払拭

2014年06月19日 | 金融
昨日(6月18日)米連銀は2日間のFOMCミーティングの後の手堅い声明で市場の懸念を払拭した。
連銀は今年の経済成長見通しを3月時点の3%から2.2%に引き下げた。これは第1四半期の厳冬による経済縮小を反映したもので、概ね市場予想に合うものだった。

最近の消費者物価指数の上昇を受けて、連銀は2015-2016年のベンチマーク政策金利の見通しをわずかに引き上げた。
連銀の新しい予想は2015年終わりまでに1.2%(3月時点の予想は1.125%)、2016年終わりまでに2.5%(同2.4%)というものだ。
連銀は毎月の債券購入プログラムを100億ドル減少し、350億ドルに引き下げることを決定した。

投資家は債券購入額の削減を連銀の経済成長に対する自信の表れであり、不安定なイラク情勢や中国の景気減速という不安要因にも対応しうると評価した。

失業率については3月時点での予想では、今年の第4四半期に6.1%から6.3%の間になるというものだったが、4月、5月の失業率がすでに6.3%まで低下したことから、大部分の連銀関係者は今年年末には失業率は6%まで低下すると予測を変えている。

これらのことを受けて米国株式市場ではS&P500が14.99ポイント(0.8%)上昇し、新高値を更新(今年20回目)し、1,956.98ポイントとなった。

これは予想PERベースで15.5倍で過去10年間の平均13.9を上回っている。このため上値は重たくなっているが、株価が下落するとすかさず買いに入ろうと考えている投資家が多いので、下値は堅そうだ。

これらのことは日本株にも当然好影響を与える。しばらくは良好なセンチメントが続くだろう。

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「春を背負って」~歩きたくなる黒部を囲む山々

2014年06月18日 | 映画

「春を背負って」を観た。

Spring笹本稜平氏の原作を読んだ時から観たいと思っていた映画だ。

原作とは舞台が異なり、エピソードも少し違う。父の死後都会で仕事をしていた一人息子が山小屋を継ぐ、という大筋は同じだが、原作の奥秩父・梓小屋は映画では立山の大汝小屋に変わっている。なお実際には大汝山山頂付近にあるのは休憩所で宿泊できる小屋ではない。

「剣岳 点の記」を作成した木村大作の映画だが、山岳映画としての迫力は「点の記」の方が上である。これは剣岳と立山(大汝山)の迫力の違いからくるものだろう。

山小屋を継ぐ長嶺亨(松山ケンイチ)は、亡父・勇夫(小林薫)に助けられた後山小屋の仕事を手伝うようになった高澤愛(蒼井優)や勇夫の山岳部の後輩・多田悟郎(豊川悦司)の助けを借りて山小屋の運営を行っていく。

亨・愛・悟郎それぞれ理由は違うが、いままでの街の暮らしに疲れた人たちだ。彼らが山小屋で一緒に仕事をしながら、家族のように絆を強めていくというのがこの映画のテーマだ。

「山は心の避難場所」であり「山小屋は心の重荷を下ろす場所」なのだ。

ディーラーとして多額の金を右から左に動かして浮利を得てきた亨はその仕事が空しく、山小屋の暮らしこそ本当の仕事だと感じ始める。

恐らくこの映画は山好き中高年が多く見に来る映画だろう。もし中高年(私を含めて)が主人公・亨たちに深く共感するとすれば、我々もまた長い人生の間背負ってきた荷物を降ろし、景色の良い峠でdeep breathingをしながら、ここにこそリアルな生活があったと感じ始めているからだろう。

山の映像としては目の前の剣岳はいうに及ばず、黒部渓谷を挟んで対峙する鹿島槍ヶ岳や針ノ木岳、そして黒部源流の山々やその向こうの槍ヶ岳が美しかった。

立山から薬師岳を超えて黒部五郎岳から槍ヶ岳へ歩いてみたくなる映画だった。

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消費者物価の大幅上昇、市場に与える影響は?

2014年06月18日 | 投資

昨日(6月17日)米国労働省が発表した5月の消費者物価は前月比0.4%上昇。これは過去1年以上で最大の上昇幅だった。前年比では2.1%の上昇でこれは連銀が物価上昇率のターゲットとしてきた年2%をわずかに超えるレベルだ。

もっとも連銀が物価指数より重視しているいわれる商務省のPCE指数では1.6%とまだターゲットより低い。もっともPCE指数とCPIの間には過去25年間の平均では0.5%の差があるといわれているので、両方の指数は整合的だと考えられる。

今日明日と続くFOMC会議で連銀が政策金利の引き上げ時期を予想(2015年のある時点)より早める議論がでるのではないか?という観測からドルが買われている。

注目点は今日リリースが予定されている連銀の経済成長とインフレ見通しだ。

ドル高・円安基調なので、日本株は堅調だと私は思う。最近の日本株の動きの中で私が注目しているのは野村證券など証券会社株の底堅さだ。多少市場が下げる局面があってもしっかりしている。ベータ値の大きい証券株は市場の動きを先取りすると考えられる。アベノミクス第三の矢に対する内外投資家の一定の評価・GPIFの株式配分引上げ、ドル高基調などで日本株上昇への期待が高まっていることの表れだろう。

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