昨日(6月19日)の日経新聞朝刊によると政府・自民党は2020年の東京オリンピックを見据えて、都市の景観改善や防災機能強化のため電柱の地下埋設を進める法案を来年にも提出することを検討している。
この法案にはもろ手をあげて賛成したい。
更にいうと電柱の地下埋設と合わせて、歩道の拡張や自転車専用レーンの増設を是非図ってほしいと私は思う。
その理由は「自転車利用の拡大による都市交通システムの再構築」「車いす利用拡大に備えた歩行者保護」「楽しく歩くことができる・走ることができる街作りで健康促進」することにある。
私は時々自宅(西東京市)から井の頭通を通って武蔵境通から神代植物園やその先の多摩川自転車道までサイクリングすることがある。武蔵境通は歩道・自転車道・自動車道の分離が進みつつあり、気持ち良く走ることができるから好きなコースだ。
電柱の地下埋設や歩道・自転車道の拡幅については財源が問題になる。だが私は次の点から経済的メリットは大きいと考えている。
- 自転車レーンを拡張し自転車通勤者を増やすことや、都心部に利用しやすいレンタサイクルシステムを導入することは、大都市圏における排ガス抑制に貢献する。
- 都市の内部でサイクリングやジョギング・散歩を行いやすい環境を整えることで、手軽に運動する人が増え、健康増進につながり、更にはは医療費の削減効果につながると考えらえる。
- 都市交通における自転車の役割を高めることで、ガソリン等のエネルギー需要を抑制することができる。
財政的には厳しい状況にあるが、今ならまだできるだろう。これが50年先100年先を見据えた投資だと私は考えている。