金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

連銀の金利引上げ懸念で米国株大幅安

2015年03月11日 | 投資

昨日(3月9日)の米国株は大きく値を下げた。ダウは332.78ポイント(1.9%)下げて17,662.94ポイントで終了。S&Pは35.27ポイント(1.7%)下げて2,044ポイントで引けた。

原因は連銀の金利引上げ時期が早まるのではないか?という見方が広がったことにあるが、昨日欧州中銀が債券購入により長期金利引き下げの動きに出た影響も大きいようだ。

米欧の中央銀行の逆の動きは、ユーロ安・ドル高を加速し、ユーロはドルに対し1.3%下落して過去12年で最安の1.07ドルまで下落した。

ドル高は米国企業の収益を圧迫する。昨年10月時点でのS&P500の一株当たり利益は今年は12%上昇すると予想されていた(S&P Capital IQによる)が、ドル高の影響で1.5%の上昇予想まで低下している。

市場参加者の関心事は来週17-18日のFOMCミーティングだ。ここで連銀が金利引上げについて「我慢するpatient」という言葉を取り除くかどうかが注目される。イエレン議長はかねてからpatientを取り除いてから少なくとも2回のFOMCを経るまで金利を引き上げないと言っているから、patientが取り除かれると6月または9月に政策金利が引き上げられる可能性が高まる訳だ。

先週発表された雇用統計により、米国の労働市場の改善が顕著であることは再確認されたが、まだ物価上昇への大きな圧力になっていないことも事実。連銀が注目している商務省が発表する個人消費支出指数は、まだ連銀ターゲットの2%以下だ。

だからpatientの削除は直ちに金利引上げを意味しないという見方もあるようだ。

ただし過去の例では、通常政策金利の引き上げ半年前に株式市場のボラティリティは高まるという。もしこれから株価の動きが激しくなってくるとそれは9月の利上げを見込んでいるということなのだろう。

今朝は日本では1月の機械受注が発表される。今日日本株が下げることは間違いないだろうが、下げ幅の程度は機械受注の数値が影響するだろう。

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パワープレートでスキーで使った筋肉回復

2015年03月10日 | うんちく・小ネタ

今日(3月10日)は午前中、監査役を務める会社からの照会に回答を作成。午後の遅い時間にスポーツジムに出かけた。3日間スキーで使った筋肉をほぐしてやるためだ。スポーツマッサージャーたちの話をまとめると、持続的な運動をした後ほど、強くて短い刺激を筋肉に与える方が良いそうだ。その刺激によって血行が良くなり、筋肉の疲労回復が促進するという。

今日はまずジムで動かない自転車を漕ぎながら、週末に届いた文芸春秋を読む、約1時間半。

次にパワープレート http://power-plate.co.jp/category/medical/ で下半身中心に筋肉に刺激を与えた。

パワープレートというのは、盥(といっても知らない人が多いだろうが)ほどの大きさの震動する円盤の上に乗って、震動を太腿などの筋肉に伝える「健康器具」だ。半年ほど前から私のジム(ティップネス)に設置されたので、時々使っている。

果たしてパワープレートの微振動で筋肉がどれ程疲労回復したのかは分らないが、山登りやサイクリングの後の筋肉ほぐしに使うと気持ちが良いことは間違いない。

パワープレートの後はマシーンを使って、短いけれど強めの運動を行った。トレーナーによると「強め」というのがポイントだそうだ。強い刺激により、筋肉に対する血流が増加して疲労回復が促進するらしい。

実のところ、スキーによる筋肉疲労は大したことはない。同じ時間の登山に較べるとスキーの筋肉疲労は知れたものだ。登山、特に山の降りは相当な荷重を太腿の筋肉に与えているが、スキーはそれ程でもない。スキーが「生涯スポーツ」として、かなり年配になっても楽しむことができるスポーツと呼ばれる所以(ゆえん)かも知れない。

スキーは道具の進歩により本当に楽になったと思う。全員60歳以上のおじさんが三日間滑りまくった今回の志賀高原スキーツアー。元気に滑ることができるのは道具が進歩したお蔭だ。

また滑りまくった、と言ってもリフトやゴンドラに乗っている時間が半分以上だから、運動量は知れている。実際足の筋肉にそれ程の疲労感はない。スキーがもたらす健康促進効果はむしろ「壮快感」や「瞬時の決断力」にあるのだろう。ワイフには「あの壮快感を味わっていると老化防止には最高だね」と言っているが、ワイフが本心同意しているかどうかは不明だ。

 

 

 

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【イディオム】日本はgolden oldiesじゃない

2015年03月10日 | 英語・経済

CNBCにJapan's not so golden oldies tighten their purse stringsという表題の記事がでていた。「日本のお年寄りはハッピーな時代ではないので財布の紐を締める」というのが、本文を読んだ直観的な訳だ。Golden oldiesには福山雅治のアルバムのタイトルにもあるが、「懐メロ」という意味がある。一方oldiesには「年配者」という意味がある。Golden ageには「黄金期」という意味の他、「老年期」という意味がある。これらを繋げ合わせるとgolden oldiesには、豊かな老年期という意味がありそうだ(辞書には書いていないが)。

懐メロ、豊かな老年期、いずれにしろそれは、これからの日本の高齢層には夢物語となったようだ。

記事によると、日本の家計支出は昨年4月の消費税引き上げ以降連続して減少を続けている。1月は前月比マイナス5.1%だった。

第一生命経済研究所によると、賃金収入のない家計の37.8%(その95%は60歳以上)は、昨年1年間で消費支出を1.5%切り詰めた。

一方60歳以上の家計で、賃金収入を得ている世帯は1.8%支出を伸ばし、自営業者は6.9%支出を増やした。

第一生命経済研究所は「高齢者の消費を増やすには(社会保障費等の)政府支出を増やすしかない」と述べていると、CNBCは紹介していた。

だが、GDPの2.3倍の借金を抱える我が国の財政にそんな余力はない。財政規律を回復するためには、消費税を2017年に10%に引き上げる程度ではまったく不可能で、15%~20%への引き上げは不可避だ、しかしそれでもこれ以上社会保障費を増やすことは難しいのではないか?と多くの人が漠然と感じているのではないだろうか?

「不都合な真実」はいつの時代のどこの国の国民でも聞きたいものではないし、政治家にとっては話したいものではないだろう。

だが国民が聞きたくない不都合な話でも、せざるを得ない時にするのが本当の政治家で、耳ざわりの良い話をするのは政治屋に過ぎない。昭和史を紐解けば、耳ざわりの良い話を国民に聞かせて、この国を滅亡の淵に追い込んだのは政治屋たちだった。

今我々は財政や社会保障に関する分りやすい本当の姿(問題点)を明確に示されないまま、大きな崖に向かっているような気がしてならない。

そんな環境の中で我々はどのように自分たちの人生設計を考えるべきか?という思いで最近「インフレ時代の生活設計術」という大袈裟な名前の本を電子本(アマゾンKindle ASIN: B00UA2T3VK)で出版した。

この本では主に「自立した資産運用の必要性」を述べたが、人生設計としては「働けるだけ働く」とか「倹約に徹する」という生活設計術も当然ある。ただしそちらの問題は私の射程範囲を越えているので、この本では取り上げなかったが。

私は高齢者の支出を増やすために、政府が考えるべき施策が二つあると考えている。

一つは元気な高齢者が、ペイワークでも有償ボランティアでも良いが多少なりとも対価を受け取って、労働力を提供する場を作り出すことだ。「そんなことをすると若者の職場がますます奪われる」という声がでるかもしれないが、それは視野の狭い見方だと私は思う。若者は年寄りでもできる仕事は年寄りに譲ってもっとお金を稼ぐことができる「攻めの仕事」にシフトするべきだ。

政府はそのような機会を作り出す工夫をするべきだろうと思う。

次に「健康維持・増進や軽度の疾病防止」策をもっと積極的に進めるべきだと思う。まず医療費の窓口負担を思い切って引き上げる。ただし難病や高度治療が必要な場合は、現在の高額医療費制度を充実・拡大させて、これらのケースの負担軽減を図る。また健康増進にプラスになると判断するスポーツジム等の利用料金については、ある程度の損金算入を認めるなどの措置もとるべきだろう。

そのような工夫をすればgolden oldiesにはなれなくても、もっと多くの人が充実した生活を送ることができるのではないだろうか?

 

 

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春の志賀高原を滑りまくって来ました

2015年03月10日 | 

3月7日(土曜日)-9日(月曜日)志賀高原プリンス西館に二泊して志賀高原の色々なスキー場を滑りまくって来ました。

毎日ブログの更新をチェックされている方には、ブログの更新がなく失礼しました。

3日間のスキーの中で一番充実していたのは、中日8日の志賀高原ゲレンデほぼ全部制覇ツアーでした。

 この日は前夜少し雪が降りホテルの前の木々もちょっと薄化粧。

8時40分頃プリンスホテルを出て、まずゴンドラで焼額山の頂上へ。一ノ瀬スキーダイヤモンド場に滑り込み、動く歩道で自動車道を渡り、一ノ瀬ファミリースキー場へ。この方面で一番高い寺子屋スキー場の上までリフトで登って高天原スキー場のコブ斜面に飛び込みました。高天原でランチを食べた後、西館山スキー場を滑って、このコースで一番タフと言われているジャイアントスキー場へ。

ジャイアントでは、向かって左側斜面でフェニックス杯(女子滑降)が行われていました。

蓮池からはバスで奥志賀へ戻り、再び焼額山に登ってプリンスホテルへ。

この日60歳の誕生日を迎えた最年少のNさんを含め、メンバー5人が全員60歳以上というおじさんスキーヤーの楽しい1日でした。

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4月18日、名古屋でオープンセミナーを行います

2015年03月06日 | 投資

少し先の話ですが、4月18日(土曜日)午前10時から名古屋駅前でオープンセミナーを行います。

主催者は「相続学校なごや」さん ホームページはこちら →http://lifetable.jp/

主催者さんの太っ腹((笑)により、この口座は「無料」です。

お話する内容は「パソコンやインターネットを活用した簡単で効率的なライフプランファイル(新しいタイプのエンディングノート)の

作り方」「ライフプランに基づく資産運用の考え方」「リスクに強いポートフォリオの構築」「自立した人生の維持のための自主ルール作り」などです。

名古屋方面でお時間のある方は遊びに来てください。

セミナー申込みは HP http://lifetable.jp/ から、ファックス・電子メールでできます。

最近アマゾンで電子本「インフレ時代の人生設計術」という本を出しました。アマゾン電子本は専用端末Kindleでなくても、スマートフォン・タブレット端末で読むことができます。ご興味のある方はアマゾンサイトをのぞいてみてください。

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