昨日(7月12日)米国株市場では、ダウが124.30ポイント(0.68%)上昇し、新高値をつけた。昨日高値を更新したS&P500も続伸した。昨日米国株が高値を更新することは、一昨日の場が引けた後、アルコアが発表した減益幅がアナリスト予想より低く、同社株が急騰していることからほぼ予想されていた。
市場関係者の間では株価が新高値を更新すると高値を追い求めて資金が流入するので、しばらく株価の上昇が続くと言われている。
株屋さんの話だから話半分に聞いておいた方が良いが、低金利の持続期待で多少PERが高くなっても買われ易い地合いにあることは間違いないだろう。
米国相場には「サマーラリー」というアノマリー現象がある。7月にボーナスが出て株を買う人が増えるので7月最初から9月初めまで株価上昇が続くということが言葉の起源のようだ。
一方日本の相場には「夏枯れ」という言葉がある。しかし今年に関しては、参院選での与党圧勝やイギリスの政局安定、更には米国大統領選で民主党のサンダースがクリントン支持を打ち出し、クリントン陣営が有利になってきたことなどから目先世界的な政治情勢の不透明感が後退したことからリスクオンムードが続き、日本株もラリーに入るだろう。
株高は当たり前のことながら気持ちが良い。今日から北海道に登山に出かけるが、株高ムードの中旅にでるのは気持ちが良いものだ。
半年ほど前から予定していたイベントなので、相場に関係なく旅にでたことは間違いないが、気持ちは違っていただろう。
夏はバケーションの季節であり、ラリーが似合うのである。もっともどんな相場にもcorrectionと呼ばれる踊り場・バリュエーションの見直しはある。世界経済はまだまだ弱く中央銀行の超緩和政策や政府の財政出動(およびその期待)で市場は支えられている面が強い。
束の間のラリーの後でリバランス(株を売りキャッシュポジションを高める)することになるだろうが、しばらく相場なんか見ずに自然の中を歩いてみよう。