金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ウクライナ、クリミヤ半島のロシア軍弾薬庫を爆破

2022年08月17日 | ニュース
 昨日(8月16日)クリミヤ半島北部で起きたロシア軍の弾薬庫爆発についてウクライナ・ロシア双方がウクライナの破壊活動によるものと認めた。
 軍は自軍の損失を過少に発表する傾向がある。自国民を落胆させ、厭戦気分を高めないためである。典型的な例はミッドウェー海戦で、日本軍は空母4隻を撃沈されながら2隻の損失だったとウソのニュースを流した。
 このシナリオを沿えばウクライナの反撃により占領地域を攻撃されたことを認めるのはロシアとしては辛いことだったろうが隠蔽できる状況ではなかったということだろう。
 さてこの破壊活動についてWSJはThe blasts were set off by Ukrainian saboteurs, according to a senior Ukrainian government official. 「爆発はウクライナの破壊行為により起きたとウクライナの政府高官は述べた」ということだ。ちょっと興味を引くのはsaboteurというフランス語を使っていることで日本語ではサボタージュである。サボタージュというと日本語のサボるのもとになっているように怠業という意味で日本では使われるが英語では怠業の意味はない。
 Saboteurは「サボタージュ(圧制者に対する破壊活動)を行う人」という意味で正規軍ではなく、個人や民間団体が行う破壊活動を指すようだ。
 記事がそのような意味でサボタージュを使ったとすれば、クリミヤ半島の弾薬庫爆破はウクライナ軍によるミサイル攻撃ではなく、ゲリラ活動のようなもので起きたものとウクライナ・ロシア双方が認めていることになる。
 ただしWSJは別の記事で「ハイマース(高機動ロケット砲システム)がロシア軍を撃退している」という述べている。私はこの弾薬庫爆発もハイマースによる可能性もあるだろうと推測しているがそれを裏付ける報道は目にしていない。
 ハイマースはピンポイントで戦略上重要な拠点(橋、弾薬庫など)を攻撃し、敵の反撃を受ける前に高速車両で移動するロケット発射システムで、この戦争のゲームチェンジャーになる可能性があると言われている。
 もしロシア軍の弾薬庫がハイマースに標的とされ、防げなかったとすると士気喪失につながるのでロシア側は認めたくないだろうなぁ、と思いながら幾つかのニュースを私は読んでいる。
 孫子がいうように「兵は詭道」であり、戦果や被害の発表も絶えずフィルタリングして読む必要があることは何時の時代でも必要なことだ。
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xmindを使いながらウクライナ史の勉強を始めました

2022年08月16日 | デジタル・インターネット
遅ればせながらウクライナの歴史を勉強し始めました。
歴史は好きな方ですが、読む本は日本史や中国史に関するものが中心でした。イタリアを中心とする地中海世界については塩野七生さんの本を通じて少しかじっていますが、東欧やロシアについてはまったく知識がなく、関心もそれほどありませんでした。もしロシアによるウクライナ侵略がなければ、勉強しないまま終わったでしょう。
 さてウクライナの歴史を勉強する最大のポイントは1991年のソ連の崩壊による出現した「ウクライナ」のアイデンティティは何か?を知ることでしょう。
 ウクライナの首都キーフを首都とし、10世紀ごろ栄えたキエフ大公国という国がありました。キエフ大公国はモンゴルの侵攻などで衰退し、スラヴの中心は分家筋のモスクワに移ってしまったのです。
 そしてロシア寄りの言い方をすれば、ウクライナの歴史は国がない民族の歴史と言われています。でもこれは本当に正しいのでしょうか?
 ウクライナ寄りの歴史家はモンゴルによりキーフが陥落した後も約1世紀存続したハーリチ・ヴォルイニ公国を「最初のウクライナ国家」だとしています。
 幾つかの本を読み、自分なりに複雑な歴史をひも解き整理し、自分なりの答を見つけてみたいと思います。
 最初の手がかりにしたのが「物語 ウクライナの歴史」(中公新書 黒川祐次著)です。2014年のロシアによるクリミア併合前に書かれた本ですが、ウクライナの歴史を俯瞰する良い本です。
 さてウクライナの歴史には、スキタイやモンゴルなどの騎馬民族からスカンジナビアから勢力を伸ばしてきたヴァリャーク人(ヴァイキング)、トルコなど東西南北の色々な民族、国々が関わってきます。
 歴史の勉強は自分で年表を作りながら進めるのが効果的だと思うのですが、単純な直線的な年表では整理がつきません。複数の地域で起きたことを関連付けて理解し、そこから浮かび上がる「何か」をつかむ必要があるからです。
 そこで私はxmindというマインドマップツールの「ロジック図」を使ってウクライナ史の理解を深めようと考えています。
 まだ始めたばかりなのでうまくいくかどうかは分かりませんが・・・

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ウォーレン・バフェットのトップ・ホールディングスは?

2022年08月16日 | 投資
 昨日マーケットが閉まった後、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイ社が発表した第2四半期のトップ・ホールディングスがWSJに出ていた。
 トップ・ホールディングスとはポートフォリオの中で時価総額で大きい銘柄のことだ。
 それによるとトップはアップルで時価総額1,250億ドル。同社ポートフォリオの4割を占める。以下バンクオブアメリカ、コカ・コーラ、シェブロン、アメリカン・エクスプレスと続く。これらの5銘柄は、時価総額でポートフォリオの69%を占める。
 バークシャー・ハザウェイは、第2四半期にアップルを買い増すとともに、エネルギー株をダブル・ダウンした。Double downとは賭けで負けている時倍返しをするというのが、本来の意味だがこの場合、単に買い増しをしたという程度の理解でも良いだろう。エネルギー関連では、同社はオキシデンタル・ペトロリアム株も購入している。同社がエネルギー株を買い増しているのは、バフェット氏のエネルギー価格は高止まりするだろうという見方を反映しているからだ。またバフェット氏は、オキシデンタル・ペトロリアム社の自社株買いなどの政策を賞賛している。
 いずれにせよS&P500が今年9.8%マイナスになっているのに対し、オキシデンタル・ペトロリアムの株価は110%以上値上がりしているからバフェット氏の読みは的中しているということだ。
 バークシャー・ハザウェイの投資内容が発表されてから追いかけるのでは少し遅いと思うが提灯をつける人は多いのではないだろうか?
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JRでの落とし物探しはチャットが便利でした

2022年08月15日 | うんちく・小ネタ
 先週土曜日軽井沢からの帰りに、JR武蔵野線の網棚にスポーツバッグを置き忘れてしまいました。主な荷物を入れたバックパックは膝に上に置いていたのですが、洗濯物などが入ったレスポートサックを網棚に乗せていたのです。雨の激しい夜でしたので降りた後タクシーを手配しようかなどと考えている内に網棚のバッグのことを忘れて電車を降りてしまったのですね。
 電車に忘れ物をするのは久しぶりのことなので、翌日ホームページで「JR東日本 忘れ物」と検索すると「お忘れ物のご案内」というページが直ぐ見つかりました。
 問い合わせ方法は「チャットでの受付」と「電話での受付」がありますが、「チャットでの受付」でやってみました。

 日曜日の午前6時チャットを申し込むと自動的に指定したメールにアクセスコードが送られてきました。送られてきたメールのURLを開いてこのアクセスコードを入力するとチャットが始まりました。この段階では落とし物の基本情報(落した日時、乗車区間、落とし物の種類など)を基本情報を入寮しました。
 直ぐには返事はこないだろうと思ってスポーツクラブに行ったりしていると午後2時前に「より詳細な情報を教えてください」とチャットが入りましたので詳細な情報(バックの内容物など)を送りました。
 すると10分程で落とし物に近い品物があるので保管場所に時間を指定して取りに来てくださいという返事がきました。落とし物の保管場所はJR八王子駅。大宮駅から八王子駅に行く「むさしの号」に乗ったのでバッグは八王子に行ったのですね。
 本日八王子駅に取りに行き(保管場所はホームの中なので、交通費は最寄り駅の入場券代で済みましたが)無事終了しました。
 落とし物はしない方が良いに決まっていますが、もし落とし物をした場合はチャットで探す方が電話で探すより良いだろうと思いました。
 まず落とし主の方からすれば電話は簡単に繋がらない可能性があります。次に落とした日時、路線、落とし物の特徴などの説明に時間がかかります。簡単に見つからない場合は折り返しの電話待ちになるでしょう。
 次の落とし物係の立場で考えるとこれは圧倒的にチャットでお願いしたいと思います。その理由はまず「電話の応対に忙殺されずに済む」という点です。チャット(メール)は手の空いている時に読んで処理していくことができます。またJRさんの落とし物処理のプロセスは知りませんので、推測話ですが、もし人工知能的なマッチングシステムがあるとすれば、落とし物リストと探し物リスト(チャットから自動作成)を突合し、自動的に「落とし物に近いもの」を選び出すことができます。もしこんなシステムを使っていれば中々のものなのですが、実態はどうでしょうか?
 落とし物を受け取った時「どうもお手数をおかけしました」と丁寧にお礼を言いました。JRの人からすれば余計な手間であったことは間違いありません。
 その余計な手間を減らすためにも落とし物探しはチャットでするのが良いでしょう。
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夏の軽井沢は自然歩道が空いていた

2022年08月14日 | 旅行
 一昨日友人の別荘に泊まって軽井沢の裏庭を歩きました。リモートワークが活発になって以来、外資系に勤める人などが移住して活況を呈していると言われる軽井沢。残念なことにコロナ以前の軽井沢の状況をあまり知りませんので比較はできませんが、お盆休みシーズンに入っていた8月12日(金曜日)は中軽井沢はかなり車が混みあっていました。
 この日は友人の義弟の方に峰の茶屋まで車で送って頂き、小浅間山を往復して、白糸の滝を経由して野鳥の森近くの別荘まで歩いて帰ると計画。つまり信濃路自然歩道を歩くという計画でした(写真は峰の茶屋)。
小浅間山では何組かのハイカーとすれ違いましたが、白糸の滝に向かう道ではほとんど人に合いませんでした。
白糸の滝まで行くと車でやってきた大勢の観光客と出会いました。さすがプリンスショッピングプラザなどと並ぶ軽井沢の代表的な観光スポットです。
カメラのシャッター速度を1/8秒に落として滝の流れをなめらかに撮影してみました。
白糸の滝を過ぎて、もう一つの滝「竜返しの滝」に向かいます。ここは渓流沿いの多少アップダウンのある山道ですが、ここでも歩いている人にはほとんど出会いませんでした。
 渓流沿いの道は緑があふれ、涼しく気持ちが良いものでした。
竜返しの滝は落差は小さいものの水量の多い滝でした。ただし見学者は白糸の滝に較べると僅少でした。
竜返しの滝の下の小瀬からは野鳥の森へ続く道を歩きました。ここでも歩いている人には出会いませんでした。
 旧軽井沢銀座や車で行ける観光スポットは混んでいる軽井沢ですが自分の足で歩く信濃路自然歩道は空いていました。
 白糸の滝などの景勝地では美しい景観を楽しむことができますが、私は緑の森の中を流れる渓流の流れなどどこにでもありそうな景色に軽井沢の奥深さを感じました。

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