金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

中国は美醜ともに大きい

2007年09月29日 | うんちく・小ネタ

今日9月29日土曜日ジムで自転車を漕いで汗を流した。昨日は期末の打ち上げですっかり深酒をしたので、何とか早くアルコールを抜こうとがんばる。マシーンの前にはテレビがあり、スイッチを入れると関口 知宏氏の中国列車の旅をやっていた。この番組は日曜日の正午からやっているはずだが・・・と思いながらしばらく見ていた。中途からだったので場所ははっきりしないが、農村で菜種油を取り、その油でジャガイモを揚げて関口さんがご馳走になっていた。このような中国を見ると、のどかで美しい国である。

帰宅してからエコノミスト誌で中国の公害の記事を読んだ。話はDaqing(大慶)の近くのHongweiというところで水俣病のような公害が発生しているということだ。この大慶というのは、1959年に発見され中国最大の油田で中国東北部の工業を支えた。大躍進時代には農業は大塞に学べ、工業は大慶に学べ」といわれた大慶である。

人口3,400人のHongweiという村で少なくとも10人の子供が先天的な脳性まひで生まれてきた。エコノミスト誌は「外国人専門家はこの症状は水俣病に似ていて、水源が水銀汚染されていると考えている」と述べている。しかし病気と工場を結びつけるという法的な努力は成功しなかった。地方政府はHongweiの公害の深刻さを認め、工場移転を求めているが成果は出ていない様だ。

この記事を読んで驚いたことの一つは水俣病Minamata Syndromeが何の説明もなく、記事で使われていることだ。世界の人々は水俣病を鮮明に覚えているのだ。

中国、この国は総てにおいてスケールが大きい。美しいものは我々の想像を超えて美しい。残念なことに公害についてもスケールが大きそうだ。誠に困ったことであるが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする