土曜日(11月8日)世界20カ国の首脳を集めた金融サミットが行われた。何が決められ、何が決められなかったかは、明日にでもゆっくり新聞で確認するとしてホスト側のブッシュ大統領としては成功と評価している。
その理由は「世界の自由貿易の必要性が再確認されたこと」と「自由な市場資本主義が世界的な金融危機の悪役にされなかったこと」だ。だがそのことに明日からの株式市場が満足するかどうかは相場に聞いてみないと分からない。
ニューヨーク・タイムズはサミットの本当のストーリーは話されたことよりも、ディナーの席順にあると述べている。ブッシュ大統領の右側にはブラジルのシルヴァ大統領が座り、左手には中国の胡錦濤主席が座った。シルヴァ大統領は「我々は先進国の助けを必要としない。我々はただ先進国が自分たちの問題を片付け成長路線に戻ることを期待している」と述べている人物だ。
この席順が象徴することは先進国は世界の経済成長のエンジンとして中国やブラジルの成長力と資金力を当てにしているということだ。20カ国を集めたサミットは「儀式的」には無事終了した。だがオバマ大統領が就任にしてから101日後に予定されている次のサミットではもっと具体的な対策が必要になる。市場はオバマの水面下の動きを注目するだろう。