今日(11月13日)の日経新聞朝刊によると、「北朝鮮は12日、韓国との陸路往来を12月1日から遮断すると韓国に通告し、南北関係では軍部主導の強硬姿勢を鮮明にした。」
また別の記事は「北朝鮮は核施設での試料採取を拒否する」と報じている。ファイナンシャル・タイムズによると、中国の人民解放軍は9月から北朝鮮との国境地帯の部隊を増員している。米国政府は「北朝鮮の政情不安または政権交代に伴い、難民が流入することに備えて人民解放軍が増強されている」と報じている。
金正日が9月の建国60周年の軍事パレードを欠席して以来、彼の健康状態が関係諸国の大きな関心事になっている。米国政府は最近金正日がフットボールを観戦した時の写真を分析して「写真は本物だろうが、いすに座って左腕がだらーんとしているので、脳溢血の後遺症で麻痺があり、歩行困難」と判断している。
北朝鮮が陸路往来を遮断すると、開城(ケソン)周辺の観光事業や工業団地の賃金収入で得ていた貴重な現金収入を失うことになる。それでも北朝鮮が強硬路線を取るということは軍部の力が強まり、金正日の統制力が落ちていることを示唆している。中国が国境警備軍を増強し、フェンスを強化しているという事実は彼等がかなり高い可能性で金正日政権の崩壊を予想している証拠だろう。
日本も情報活動と沿岸警備を強化しておく必要があるだろう。ある朝眼を覚ますと、日本海沿岸に北朝鮮難民の船が押し寄せいてびっくりする・・・・ということがないように。